「京都の生協」No.46 2002年8月発行 この号の目次・表紙

組合員とともに


立命館生協 組合員の「声」を実現する
 立命館生協では、学生と職員がいっしょになって、組合員の困っていることや要望を解決したり、実現したりする「場づくり」をおこなってきました。
 焼きたてのパンの事例を紹介します。ひとりの学生から「大学のなかでも焼きたてのパンが食べたい」という声があがり、それが生協で実現しました。そして、焼きたてパンの好きな学生が集まって「焼きたてパンファンクラブ」がつくられました。京都にはいろいろなパン屋があるので、「パン屋ツアー」を企画したりして、視察や試食をおこない、自分たちの食べたいパンづくりにつなげています。また、新学期に「これは学生の声で実現したパンだよ」ということを説明しながら、一人ひとりの新入生に手渡し、このことを広めています。

 新入生に「大学で何かしたい。そういう思いを実現する場として生協委員会をもうけている」と説明し、現在、約200人が環境・旅行・京都などのテーマに分かれて、自分のやりたいことを実現するために活動をおこなっています。このような活動をとおして、「生協の食堂や店舗が身近に感じる」という学生もふえました。

 2002年度の立命館生協のテーマに「組合員のほしい商品とか、食べたいメニューとか、お店で実現できる取り組みを全力で応援します」というのがありますが、学生が職員といっしょに話し合いながら、食堂を変えていくという取り組みは、たんに「食べたいメニューが食べられてうれしい」ということをこえて、その人の大学生活をいきいきしたものに変える可能性を生協がもっているということなのだと思います。
 一人ひとりが持っている「思い」を、その人といっしょになって、生協がサポートしながら、実現させていく、このことでみんなが元気になって、そんな元気な人いっぱいの大学になったらいいなと思っています。
(末藤 潤子)

乙訓医療生協  健康チェック、夢マップづくり etc.
 医療生協ならではの健康を守る取組みとして、支部ごとに計画を立て、京都生協のむこうし、ながおか、らくさいのお店と連携して「健康チェック」活動をおこなってきました。組合員の家やガレージをかりての青空健康チェック、班会やサークル活動での健康チェックが年間をつうじて旺盛に開かれています。昨年度はのべ4383人が健康チェックをうけました。これは組合員数の92%にあたり、それだけ、みなさんが健康について考えている証拠だと思います。
 また、自分たちの住んでいる地域の状況を知り、安心して住みつづけられるまちづくりをすすめるために町並みマップづくりをはじめました。地域の道路や施設などの状況、子どもや障害者、高齢者が安心してくらしていくのに緊急時に対応する行政の施策や公共施設がどうなっているか、自分たちで実際に歩いて地図に書き下ろす作業をしました。
 できあがった地図をもとに、安心してくらしていくために欠けているものや、必要なものなどを組合員の論議のなかで確認しながら、地域要求づくりや自分たちの活動計画づくりをしていますが、この取り組みがこれからです。いろいろ夢があるので、「夢マップづくり」ともいっております。
 そして、自主的な健康づくりが活発におこなわれるようになりました。プールでの水中ウォーキングサークル、観光サークル、ヨガサークル、踊りサークルがあります。一時的なブームというのではなくて、無理せず、定期的に活動をつづけています。
 私たちは、無理をせずにというのですけれど、なかなか元気なお年寄りが多く、口も達者、からだも達者。見ていて、すごく元気で、私なんか、後からヨロヨロついていっている状態です。
 長引く不況のなかで、私たちの生活はたいへんですが、「組合員の協同による地域まるごと健康づくり」のスローガンのもと、医療生協運動の前進をめざしてがんばっています。
(村尾八代生)

京都生協店舗で ポイントカード導入
 京都生協では、店舗を利用する際には組合員カードのレジ提示を義務化しており、この間、利用高割戻しがないなかで、組合員から利用に対するメリット:「ポイントカード」への要望が強く出されていました。
 それにこたえて、ポイントカードを導入し、店舗での「利用高還元」を実施することになりました。7月19日より全店で本格実施となりました。
 内容は、お買い上げ金額200円(税込み)ごとに1ポイントとし、一定のポイント数(500ポイント)が貯まるとレジでお知らせし、サービスカウンターにて500円分のお買い物券と交換します。
 「ポイントカード」の名称は公募の結果、「きょうとコープルカード」となりました。

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京都府生活協同組合連合会連合会