| 「京都の生協」No.57 2005年9月発行 | ||
| 京都府生協連は、19会員生協で構成されます。うち医療生協は3生協あります。 |
| 今回は、そのひとつ、乙訓医療生協の幸 陶一理事長と小野 留美子専務を、小林 智子会長理事がたずねて懇談しました。乙訓医療生協はことしで創立20周年、「患者が主役、患者のための医療」を実践し、地域医療の充実に大きな役割を果たしています。 |
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| 乙訓医療生協の歴史 |
| 小林: | 創立15周年記念史『ひと まち きょうどう』(2000年発行)を読ませていただきました。歴史的にいうと、地域の「健康を守る会」が20年ぐらい活動をつづけられてから、医療生協誕生につながり、ことし20周年をむかえられたということですね。地域医療に取り組んできた歴史は長いですね。 |
| 幸: | そうですね。創立者で前理事長の蔡 東隆先生のファンは今でも多いですよ。5年前、総代会の2日前に蔡先生が急逝され、組織的には激震がはしりました。当時、わたしは専務代行で、その総代会で理事長になりました。 |
| 小林: | 理事長になられて5年。ご感想はいかがですか。 |
| 幸: | 蔡先生は自分でも具合が悪いのをご存じだったのではと思います。蔡先生とは会話できていたので、先生がおられなくなってもなにをやればいいのかよくわかりました。教育にも力を入れました。いま内部組織は安定期に入りました。職員会議でも本音がいえるようになり、経営面でもきびしい状況のなか、なんとか黒字を出しています。昨年から5カ年計画をスタートさせました。組合員約5000人を倍増させて1万人にすることをめざしています。次に向かってやるべきことは山積しています。 |
| 女性専務としての抱負は? |
| 小林: | そういうなかで「女性専務」が誕生したということですね。小野専務には、とくに常勤役職員と組合員をつなぐパイプ役として組合員さんたちの期待も大きいのでは? |
| 小野: | わたしは長いこと組織活動ひとすじで、事業面も、医療の専門知識も不十分ですが、組合員を1万人にするために力を尽くしたいと思っています。 |
| 小林: | 生協は、事業活動と組織活動が車の両輪。両方力を入れることが大事ですね。 |
| 小野: | ことしの総代会では、総代さんたちから「組合員をふやそう」「出資金をあつめよう」という発言がつぎつぎ出されました。生協が好きで好きでたまらない。だからもっと地域に知らせたいということなんです。先日、組合員加入リーフと増資の領収書を理事全員に配り、理事長にほめて(?)もらいました(笑)。 |
| 地域医療の充実は、まちづくりの片輪 |
| 幸: | いま考えていることは、医療生協としてまちづくりの大きな動きを起こしていく責任があるということです。まずは、おいしいものを食べて健康になること。そして、総合的街づくりを自分たちの手ですすめる。体も元気で、意欲的になり、病院は不要に?…(笑)。地域医療の充実はまちづくりの要素のひとつです。20周年を記念して、大学やまちづくりの関係者を招いて「まちづくりシンポジウム」が開催できたらと思っています。 |
| 小林: | 京都生協では、2000年の介護保険制度スタートに先がけ、99年に福祉事業をはじめました。その後、政策的な見直しもすすみ、行政や地域の病院や福祉施設などもふくめた地域のネットワークのなかで、生協の福祉事業をすすめていくことが必要だというところにきています。 |
| 小野: | 最近、医療生協が地域に根ざしていると感じることが多いです。組合員が気軽に集まって、おしゃべり会や食事会をする拠点として、「わたしの家をつかってください」とか、マンションのオーナーから無料で部屋を貸していただくとか、ケアハウスに入られた方から家を提供していただくということが生まれています。そんな集える場所があり、人と人がつながっていくことで、組合員さんたちがちょっとずつ元気になっているのがわかります。 |
| 生協同士のネットワークづくりを |
| 小林: | 健康への関心が高いいま、正しい情報の提供がもとめられています。医療生協の役割は大きいですね。血液さらさらチェックが好評と聞きました。 |
| 小野: | そうです。さらさらくんチェックを受けた人は1000人をこえました。健康をいっしょにつくろうと取り組んでいます。また、京都生協のお店でも、コープむこうしでは毎月健康チェックを、コープながおかやコープらくさいでも、毎年1〜2回、健康チェックをしています。 |
| 小林: | 同じ地域にある地域生協や大学生協、医療生協などがクロスできるといい。大学はいい施設をもっています。それを地域に開放してくれると、おもしろくて楽しいことができていいなと思います。医療生協と地域生協と大学生協の3者がいっしょにやれることは、「食と健康」ということになりますね。 |
| 幸: | お互いの情報交換の場があるといいですね。 |
| 小林: | そうですね。ぜひそうした場をつくりましょう。 |
京都府向日市を中心に「いざというときに安心できる医療機関を」との願いにこたえて健康づくりと医療活動をすすめてきた。訪問看護、ホームヘルプサービス、老人デイケア活動などでも好評をえている。地域諸団体と安心して住み続けられるまちづくりをすすめる活動も展開。 |
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