「京都の生協」No.75 2011年8月発行 今号の目次

  ピースアクション京都 2011

 6月21日(火)、京都府生協連のよびかけで生協組合員120人がピースパレードに参加

 6月21日(火)、「2011年ピースパレード京都」が取り組まれました。「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で28回目をむかえました。
 京都府生協連のよびかけで、 京都生協・大学生協・医療生協などのほか、鳥取県の生協からの参加もあり、組合員・役職員120人が「核兵器のない平和な世界を」と街ゆく人びとに力づよく訴えました。


(左から)京都生協・二場邦彦理事長、京都医療生協・田中弘専務理事、
京都府生協連・横関武顧問、同・小林智子会長理事

京都の大学生協のみなさん

 パレードは、ハート型の風船をゆらし、祇園石段下から四条通り、河原町通りをすすんで、京都市役所へ。近鉄大久保駅ブルースバンドの演奏にあわせて歌をうたいながらの行進となりました。
 それぞれが趣向をこらしたコスチュームでの参加が目立ち、楽しみながら平和をアピールする、にぎやかな催しとなりました。
 パレードに先立ち、知恩院三門で「みんなが平和でつながろう!あなたの想いを♡(ピースメッセージ)にこめて」や「平和」を文字パネルにしたアピールをおこないました。いあわせた修学旅行生も飛び入り参加して、平和への願いをともにしました。


知恩院三門での文字パネルアピール
京都生協のみなさん 鳥取県の生協のみなさん

 パレードの出発を前に、円山公園内で出発集会が開かれました。京都生協・洞井加奈子さんが司会を担当、京都生協・吉田美由ピースパレード実行委員長があいさつをおこないました。
 大学生協の学生委員や鳥取県の生協からの参加者をはじめ、各団体によるひとことピースアピールがあり、それぞれの熱い思いが語られました。
ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、小林智子会長理事が「平和と安全・安心のくらしの大切さをよびかけていきましょう」と訴えました。



小林智子会長理事がアピール

 〈2011年原水爆禁止国民平和大行進実行委員会へのメッセージ〉

 3月11日、福島第1原子力発電所で発生した事故により、多くの人が家から追い出され、仕事を失い、避難生活をよぎなくされています。水・農畜産物・水産物・土壌などの放射能汚染への不安がつづいており、また事故じたいの収束の見通しも立っていません。

 アメリカのスリーマイル島、旧ソ連のチェルノブイリにつづく今回の事故は、原子力のエネルギー利用が発電を目的にしたものであっても、大量の放射性物質が外部に放出される事態に立ちいたるならば、地域社会の全体的な存続があやうくなり、国内外の広い範囲に深刻で多面的な影響が及ぶことをつよくしめしました。私たちは、これまで核爆撃という形による兵器は廃絶しなければならないとよびかけてきましたが、いま、原子力の発電利用という形についても、しっかり目をとめて見直していくべき局面にあると考えます。

(一部略)

 私たちは、平和で安心してくらすことのできる社会の実現へむけて、安全保障・基地・沖縄の問題やわが国のエネルギー政策をめぐる問題などについての学習をすすめていくことが大切です。そして、一人ひとりが自分自身のくらしのあり方の選択の問題としてとらえて、行動を起こしていく必要があります。

 本日の平和行進がそのための力づよい一歩につながることをあらためて確認しあいたいと思います。みなさまがたとごいっしょに、楽しく元気に、そして声高らかに、平和と安全・安心のくらしの大切さをよびかけていこうではありませんか。

2011年6月21日
京都府生活協同組合連合会 会長理事
小林 智子