「京都の生協」No.84 2014年8月発行 今号の目次

  ピースアクション京都 2014
6月21日(土)、京都府生協連のよびかけで
生協組合員約150人がピースパレードに参加

 6月21日(土)、「2014年ピースパレード京都」が取り組まれました。「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で31回目をむかえました。


京都府生協連・上掛利博会長理事、京都生協・渡邉明子理事長、生協コープ自然派京都・坂本真有美理事長、
京都生協・鯰江賢光常務理事が先頭をきって行進


鳥取県の生協のみなさん

 京都府生協連のよびかけで、京都生協・生協コープ自然派京都・大学生協・京都府庁生協などのほか、鳥取県や滋賀県の生協からの参加もあり、組合員・役職員150人が「世界中に伝えたい まあるい地球 みんな友だち みんな好き」をテーマに、街ゆく人びとに力づよく訴えました。
土曜日開催となったパレードは、多くの観光客の中を祇園石段下から四条通り、河原町通りをすすんで、京都市役所へ。歌をうたいながらの行進となりました。

 それぞれが趣向をこらしたカラフルなコスチュームで参加し、歌をうたったり、「平和が一番大事だよ…」と大きな声でアピールしたり、海外からの観光客にもわかるようにさまざまな国の言語で平和を訴えるプラカードを掲げたり、楽しみながら平和をアピールする、はなやかでにぎやかな催しとなりました。

 パレードの出発を前に、円山公園内で出発集会が開かれました。京都生協・中田和子さんが司会を担当、京都生協・橋本博子ピースパレード実行委員長があいさつをおこないました。

 鳥取県の生協からの参加者をはじめ、各団体によるピースアピールがあり、それぞれの熱い思いが語られました。つづいて原水爆禁止国民平和大行進からのメッセージが紹介されました。

 ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、京都府生協連・上掛利博会長理事が生協を代表してあいさつをおこないました。



「世界中に伝えたい まあるい地球 みんな友だち みんな好き」

京都府生協連・上掛利博会長理事

京都生協のみなさん

〈2014年原水爆禁止国民平和大行進実行委員会へのメッセージ〉 ※抜粋

 安倍首相は5月15日、「集団的自衛権」を名目に、日本にたいする直接武力攻撃がなくとも、他国のための武力行使を可能とする憲法解釈変更をおこなう考えをあきらかにしました。第2次世界大戦による災禍をふまえ、日本国憲法9条は、「戦争の放棄」「戦力をもたないこと」「交戦権を認めないこと」を定め、恒久平和主義の考え方を決めています。憲法の基本原理に関わる重大な解釈の変更が、時の政権の判断のみで行なわれることは、立憲主義の考え方に反し、認めることはできません。

 東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から4年目をむかえました。被災地の復興は道半ばであり、原発事故の収束は先が見えない状況です。ひきつづき、被災地の復興と生活再建にむけた支援がもとめられています。
一方、国の新しいエネルギー基本計画では、原発を重要な電源と位置づけ、再稼動をすすめる方針が明記されました。このようななかで、大飯原子力発電所をめぐる運転の差止め訴訟では、福井地裁が、「国民の命と暮らしを守る」という「人格権」に基本的価値を置く考え方から運転再開を認めない判決をだしました。今こそ、再生可能エネルギーを中心とした政策への転換が必要です。

 2010年5月に開かれたNPT(核不拡散条約)再検討会議は、「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを決議し、最終文書を全会一致で採択しました。2015年NPT(核不拡散条約)再検討会議と被爆70年にむけて、平和行進の取組みが、そのための力強い一歩となることをあらためて確認しようではありませんか。

2014年6月21日
京都府生活協同組合連合会
会長理事 上掛利博



  ピース交歓会を開催

 同日、せいきょう会館東隣のおおたやで、「ピース交歓会」を開催しました。

 この交歓会は、東京から広島までの「通し行進者」や、京都府内の「通し行進者」を迎えて、京都入りの歓迎と激励をかねて、毎年おこなわれています。

 京都生協・鳥井礼子理事の歓迎のあいさつにつづいて、大学生協京滋・奈良ブロック・芝田考一さんが乾杯の発声。暑い中をパレードした健闘をたたえ合いました。通し行進者の自己紹介や鳥取県生協連や鳥取生協からの参加者の紹介、京都生協組合員による激励など盛りだくさんの内容でした。京都生協の有志による生演奏に乗り、みんなで腕を組んで、大きな声で「青い空は」や「We Shall overcome」 などを合唱。

 原水爆禁止京都協議会・小杉功事務局長が閉会のあいさつをしました。


通し行進者の自己紹介

腕を組んで、大合唱!