「京都の生協」No.85 2015年1月発行 今号の目次

  食の安心・安全フォーラム・
食品中の放射性物質に関する現状と課題~正確な理解のために~

 2014年8月25日(月)、ウィングス京都で開催。
 消費者庁が実施している食品と放射性物質にかんするリスク・コミュニケーション等の事業を活用した学習講演会。食品中の放射性物質の健康影響や検査状況等について正確な理解を深め、ひいては国産農畜水産物の風評被害を防ぐことを目的に開催。
 主催は消費者庁、内閣府、厚生労働省、農林水産省、京都府、京都市。京都生協、京都府生協連が企画運営に協力しました。
 福島県立医科大学災害医療総合学習センター・熊谷敦史副センター長が「放射線の健康影響~食品の安全性について考える~」と題して基調講演をおこないました。
 京都生協品質保証部・佐々木裕司マネジャーが「食品中の放射性物質問題に対する生協の取組み」、京都府食の安心・安全推進課・津田義郎副課長が「京都における食品中の放射性物質検査状況」、京都医療科学大学・大野和子教授から「漫画で伝える放射線影響」について話題提供・資料紹介がありました。後半では、参加者からの声をもとにパネルディスカッションがおこなわれました。


福島県立医科大学
災害医療総合学習センター

熊谷敦史副センター長

  食育シンポジウム―日本の未来をつくる“和食”

 2014年8月2日(土)、京都リサーチパーク4号館バズホールで開催されました。主催はきょうと食育ネットワーク等。
 京都府・山田啓二知事が開会あいさつをされました。料理研究家・土井善晴氏が「しあわせの極意・家庭料理の作り方~和食文化を担うということ~」をテーマに、基調講演をされました。家庭での豊かな経験が食の感性を育て、幸せになる力を育てるということなどを、楽しいトークで話されました。次に、「和食文化を受け継ぐこと、生かすこと」をテーマに、パネルディスカッションがおこなわれました。きょうと食育ネットワークには京都府生協連も加入しています。


  平成26年度食品トレーサビリティシンポジウム
~食品の足あと たどれますか?~

 2014年9月30日(火)、キャンパスプラザ京都で開催されました。
 主催は農林水産省近畿農政局で、食品トレーサビリティに取り組む食品事業者が増えることを目的に開催されました。
 近畿農政局消費・安全部・石場裕部長より開会あいさつのあと、「なぜ食品トレーサビリティは必要か~その原理と役割~」をテーマに、京都大学大学院農学研究科・新山陽子教授が基調講演。
 農林水産省消費・安全局表示・規格課・神田課長補佐が「農林水産省における食品トレーサビリティの推進に向けた取組みについて」情報提供。
 兵庫県健康福祉部健康局生活衛生課・中塚勇二氏、京都生協・佐々木裕司氏、ヤマサ蒲鉾株式会社・黒田信行氏、堺共同漬物株式会社・瀬田孝恒氏がそれぞれ取組事例を発表しました。京都生協からは「きょうと方式鶏卵トレーサビリティシステム」を導入し、生産者と消費者の日常的な信頼関係が築けていることなどが紹介されました。
 つづいて新山陽子教授がコーディネーターをつとめ、「食品トレーサビリティの円滑な導入と実践に向けて」をテーマにパネルディスカッションがおこなわれました。


京都大学大学院農学研究科
新山陽子教授

  第45回京都消費者大会―「ちゃんと食べる」―開催

  2014年10月25日(土)、ハートピア京都において開催されました。「京都府の食の安心・安全の取組み」について京都府南丹広域振興局農林商工部・川崎淳司部長より報告がありました。
 つづいて、こどもの食事(小学校栄養教諭)、路上弁当販売監視(京都市保健医療課)、地産地消の取組み(京都府地球温暖化防止活動推進センター)、高齢者向け配食サービス(京都生協くらしの助け合いの会)、食品ロスの状況(農林水産省近畿農政局)について実践事例の報告がありました。
 八百屋「ポン太青果店」を経営している、土肥ポンタさん(よしもとクリエイティブエイジェンシー)によるトークショーもあり、和やかな雰囲気の大会となりました。
 主催は当会が加盟しているNPO法人コンシューマーズ京都。京都府、京都市が後援。


  京ブランド食品認定329品目に

  2014年11月18日(火)、京都ブライトンホテルで、京ブランド食品認定・品質保証委員会第21回認定審査会が開かれました。11月現在の認定食品は、102企業、329商品、691アイテムとなっています。
 京ブランド食品「京都吟味百撰」の認定は、(一社)京都府食品産業協会が推進する事業で2004年からはじまったもの。
 京都府生協連・日岡豊子理事が認定・品質保証委員、坂本茂理事が同ワークキング委員に選出されています。


京都府生協連・日岡豊子理事が審査(中央)