「京都の生協」No.87 2015年8月発行 今号の目次

  ピースアクション京都 2016
6月21日(火)、京都府生協連のよびかけで
生協組合員・役職員約100人がピースパレードに参加

 6月21日(火)、「2016年ピースパレード京都」が取り組まれました。「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で33回目をむかえました。


京都府生協連・上掛利博会長理事、大学生協・廣庭晋さん、京都生協・川村幸子副理事長、
京都高齢者生協くらしコープ・水口武夫常務理事(6月21日当時)が先頭をきって行進

 6月21日(火)、「2016年ピースパレード京都」が取り組まれました。「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で33回目をむかえました。

 京都府生協連のよびかけで、京都生協・大学生協・京都高齢者生協くらしコープなどのほか、鳥取県の生協からの参加もあり、組合員・役職員100人が「世界中に伝えたい まあるい地球 みんな友だち みんな好き!」をテーマに、街ゆく人びとに力づよく訴えました。

 多くの観光客の中を祇園石段下から四条通り、河原町通りをすすんで、京都市役所へ。歌をうたいながらの行進となりました。

 それぞれが趣向をこらしたカラフルなコスチュームで参加し、「We love peace.Love & Peace」と大きな声でアピール。沿道の海外の観光客からピースサインを返してもらい、楽しみながら平和をアピールする、華やかでにぎやかな催しとなりました。

 パレードの出発を前に、円山公園内で出発集会が開かれました。京都生協・中田和子さんが司会を担当、京都生協・田中與念子ピースパレード企画運営スタッフがあいさつをおこないました。鳥取県の生協からの参加者をはじめ、各参加団体によるピースアピールがありました。

 ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、京都府生協連・上掛利博会長理事が生協を代表して、「50年前にビートルズが来日した時のインタビューで、ジョン・レノンは『平和』が欲しい、ポール・マッカートニーは『原爆禁止』を願うと語った。平和の活動を広めよう」とあいさつをおこないました。



鳥取県の生協のみなさん

京都生協の組合員・役職員のみなさん

「世界中に伝えたい まあるい地球 みんな友だち みんな好き!」

京都府生協連・上掛利博会長理事

(左から)京都生協・中田和子さん、
田中與念子ピースパレード企画運営スタッフ

〈2016年原水爆禁止国民平和大行進実行委員会へのメッセージ〉 ※抜粋

 昨年開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議は、わずかな数の核保有国の抵抗で最終文書を採択することができないまま閉幕しましたが、核兵器禁止・廃絶を求める声は国連加盟国の8割となり、多数の国が法的な枠組みづくり、核兵器禁止条約に触れるなど、核兵器廃絶の流れの新たな発展が示された重要な会議となりました。

 被爆70年を経て、いま諸国民の世論と運動が、草の根でも国際政治でも新たな転機をつくり出しています。オバマ米大統領が、アメリカ大統領として初めて被爆地・広島市の平和記念公園を訪問しました。原爆を投下した核超大国の現職大統領が、爆心地の公園に足を運び、被爆者らを前に、「核兵器なき世界を追及」する演説をしたことは歴史的な一歩です。

 国内では、多くの国民が反対している集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法が施行されました。憲法を改定する動きも強まっています。今年は、日本国憲法が公布されて70年になります。日本国憲法の理念と基本原理を学び、大切にすることが今ほど求められているときはありません。

 生活協同組合は、戦後、平和とよりよい生活を求めて活動してきました。これからも、くらしを大切にして社会をよりよくしていくためには、まず平和が大切であるとする考えを基本に活動を進めてまいりたいと思います。

 今年は、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」がスタートします。一人ひとりの署名が、核兵器廃絶を求める世論となり、必ず国際政治を動かすと確信しています。私たちや子どもたちの平和な未来に核兵器は必要ありません。被爆者の「核戦争起こすな、核兵器をなくせ」「ふたたび被爆者をつくらない」という切実な願いにしっかりと向き合い、核兵器廃絶の転機となる年にしていきましょう。平和行進の取組みが、そのための力強い一歩となることをあらためて確認しようではありませんか。

 本日も、みなさまとごいっしょに、楽しく、そして声高らかに、平和と安全・安心のくらしの大切さをより多くの京都府民によびかけていきたいと思います。

2016年6月21日
京都府生活協同組合連合会
会長理事  上掛 利博