「考えて野球せぇや」

2009年10月21日

091021_jidaimaturi.jpg球団創設5年目の楽天イーグルスがパ・リーグ2位となり、クライマックス・シリーズ第1ステージでもソフトバンクに快勝した。04年の球団再編によりプロ野球としては50年ぶりに誕生した楽天だが、実態は練習の仕方もわからなければ、連係もカットプレーもできない、「捨てられた選手の集まり」だったと山崎武司はいう。開幕2試合目の対ロッテ戦は0対28の大差で敗北、2度にわたる11連敗も経験、1年目の成績は38勝97敗だった。しかし、野村克也氏の監督就任により、楽天は大きく変貌した。そのカギが、「考える野球」である。野村監督の理論(セオリー)と科学(サイエンス)にもとづく「教育の力」によって、楽天の選手たちは、なぜ負けたのか、勝つためにはどんなプレーが必要なのか、いかに状況を見・判断・対応すべきか、どのような鍛錬が日々重要であるのか、を学習し体得していった。勝利の数が増し、このことによって選手たちみずからが自信を深めるなかで、「捨てられた選手の集まり」は「考えて野球をする人間集団」となった。4年間の成長を見守り、応援してきた仙台・東北のファンたちのうれしさもさぞや、である。<写真:時代祭>(09年10月21日、坂本茂)