白鵬、63連勝でストップ

2010年11月17日

101116_matutake.JPG   不祥事のつづく角界――世間の関心を取り戻すための最大の話題づくりが、横綱・白鵬が双葉山の69連勝という記録を更新できるかどうかだった。九州場所8日目にむかってのカウントダウンがはじまって2日目に、夢はついえた。
 稀勢の里は、久しぶりの日本人横綱への期待がかけられた大型力士だが、成績はこのところパッとしなかった。白鵬戦にたいしては、みずからの悪いクセである張り手を禁じ、下からの突き押しという基本型に徹して相対した。これにたいし、白鵬は突きを嫌っての右からの張り差しという、いわば「弱腰」の立会い。そこに敗因があった。必死に劣勢を立て直そうとしたが、横綱らしくないバタバタ相撲となってしまい、結局、稀勢の里の力強さの前に土俵外へと押し出された。
しかし、弱冠25歳のモンゴル出身の青年・白鵬が、ここまで努力を重ね、記録を残したことは、まさしくアッパレ!だ。まだまだ先があり、こんごに期待したい。がんばってほしい。それにしても、テレビに映る客席には空きが目立つ。日々の鍛錬、きびしい稽古を土台にした、正々堂々の力相撲――観客が期待しているのは、そのような「基本」を大事にする熱戦の連続であろう。だが、道は遠し……。
<写真:松茸&すっぽんの土瓶蒸し>(2010年11月17日、坂本茂)