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『ホームレス川柳・路上のうた』

2010年12月28日

                                   101228_nishiki.JPG                                            路上生活者の自立を支援する雑誌『ピッグ イシュー』日本編集部による表題の本が刊行された。雑誌販売者とその仲間たちがつづった路上生活の日々300句が掲載されている。「野良猫が俺より先に飼い猫に」「百円があれば安心2~3日」「お茶1本水で薄めて5本分」「宿なしは福は外へと豆をまく」「見てしまう故郷行きの高速バス」「盆が来る俺は実家で仏様」「公園で男性死んでもしかして」……涙が出るような、くやしいような、ホロリとするような、うらめしいような、哀しいような、笑い飛ばすしかないような句もある。路上生活の身をとおして感じられる季節の移り変わり、街の香り、空腹と寒さ暑さ――ホームレス川柳は冷静かつユーモア精神いっぱいに「路上のうた」を詠んでいる。現代の啄木を感じさせる。しかし、あってはならないものだ。正月、せめて屋根の下でタタミかベッドの上で寝させてあげたい。はや混迷の2010年も暮れた。2011年は展望の見いだせる年にしていきたい――国民はみな、そう思っていることだろう。では、みなさん、よいお年を!<写真:師走の錦市場>(2010年12月28日、坂本茂)