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あなたはどのくらい幸せですか~都道府県幸福度ランキング

2012年01月05日

 昨年11月に発表された法政大学・幸福度指数研究会の報告(ただし、使用されたデータは3.11東日本大震災・福島第1原発事故発生以前のもの)によると、地域住民の幸福度の高い県の第1位は福井県で、つづいて富山県、石川県、鳥取県の順だった。逆に幸福度の低い地域は大阪府がワースト1で、高知県、兵庫県がつづき、京都府は後ろから6番目の42位。もちろん指標のとり方についての異議はあろうし、ラング付けじたいの意味ということも考えておかなければならない。しかし、「生活・家族」「労働・企業」「安全・安心」「医療・健康」の4部門から40指標を取り出して、分析・加工を試みたことはけっして意味のないことではない。福井県は、もっとも「安心して働ける」環境のもとで「充実した子育てができる」という評価結果をもとに、ランク1位となった。つまり、「持続可能性」が現実のものとなっているということだろう。

上位4県に共通している事柄がある。それはいずれも日本海側に位置していること、そして東京から離れていること、県人口が100万人前後であること、第1次産業・第2次産業がベースに存在していること、世帯人数が多いこと、犯罪が少ないことなどなど――国民一人ひとりの幸せということを考えるときに、福井・富山・石川・鳥取の各県からたくさんのヒントをいただくことができる。「太平洋ベルト地帯」における「東京一極集中」は米国と一体となった富の効率的形成には寄与するのかもしれないが、一人ひとりの国民がどれだけ幸せ感を味わいながらくらすかということには負の結果をもたらしているといえそうである。上記の報告を否定する県も出てくるだろう。

ときあたかも12月、ブータン国王夫妻が来日した。同国は、GNP(国民総生産)の概念に代わるものとして、GNH(Gross National Happiness 国民総幸福度)の概念を提唱している。GNPの増大は貧困問題、環境問題、文化問題を解決しないばかりか、むしろ深刻化させるという認識が底流にある。そして、GNHは定量的な数値で幸福度をはかるものではなく、政府として国民の幸福を最大にするために何を考え、実行していかなければならないかを検討する概念にほかならないとしている。

若きブータン国王の「心のなかの龍」の話は、つよい印象を残した。今年の干支は辰。みなさまにとって、よい年でありますように。<写真:平安神宮>(201214日、坂本茂)120105_heianjingu.jpg