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現代日本の若者語、そのココロは...

2012年02月16日

 電車の中で女子高校生が「メッチャ……」「ブッチャケ……」「マジで……」を連発するのを聞いて、東京と京都の差がなくなってきたなぁという思いをいだいたものだが、こうした若者語もすでに過去のものになっているようだ。というのは、これらの言葉というか表現というかが、自己主張にかたむいており、ダイレクトすぎるから。代わって増えているのは、「……みたいな」「……ようわからんけど」であり、感想を聞いても「ビミョー……」。そのココロは、「和を尊ぶ」といえば聞こえはいいが、自分の立場をできるだけあきらかにせず、あいまいにしておくことによって、周りと「対決」することをさけ、極力ストレスを感ぜずにすむ暮らしをしていく、イヤなことには巻き込まれないポジションに身を置いていくという自己保存行動様式である。気持ちはわからなくはない。実社会はストレスでいっぱいだ。かの夏目漱石もいっているではないか——―智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ。兎角にこの世は住みにくい、と。「穏やかな暮らしをしていきたい」というのは、多くの人の望みであろう。しかし、現実の問題を直視しないで逃避してしまっては、そうした望みもけっして達成できないとオジンは考えるのだが、子どもや若者たちからは「おじカワじゃない」といわれそうだ。現代日本の若い世代がそうした状況のなかにあることについて、オジン・オバンたちが認識するのが先決なのだろう。<写真:今年は雪が多い・綾部>(2012216日、坂本茂)120216_ayabe.JPG