今年の・・・・。

2013年12月08日

今年も残すところあ131208_ハンナ.jpg20日余り。「今年の流行語」大賞とか、○○賞だとかいう記事や報道が目につく時期となった。それにあやかるわけではないが、今年、心に残った感動作品をあげてみると、映画では「ハンナ・アーレント」。わが生協連の上掛会長のお勧めということもあって、つい最近見たばかりだ。600万人ものユダヤ人を絶滅収容所に送り込んだナチスの高官である戦犯アイヒマンの裁判を傍聴したハンナ・アーレントは彼を極悪非道の人物として酷評するのでなく、「悪の凡庸さ」を説いたがゆえに、世界から非難を浴びた。普通の人間が犯してしまう悪の過ちに鋭く目を向けたのだ。同じく今年、心に残った文芸作品では「白い巨塔」。幾度となくTVドラマや映画の作品にもなり、版を重ねている名作だが、これまで原作を読むこともなく、山崎豊子が亡くなったのをきっかけに読んでみた。(ちなみに今年89歳になる母は山崎豊子が通った蘆池尋常小学校の一級上に居た。)この作品においても、金と名誉と地位に魅入られた財前五郎教授と、医学部内の時流に抗して人間の命に真実の目を向け、自分の生き方を貫いた人々の姿が感動的に描かれている。いずれもが普通の人間の心の中に潜む真実の姿ではないか。人間が人間らしくあり続ける為に大切なことはなにかということを考えさせられる。年の瀬が迫ってきたところで出会った私の「今年の」感動作品である。2014年はどんな感動作品に出会えるのか楽しみにしている。                 (H.Y)