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映画「春を背負って」を観ました。

2014年07月19日

祇園祭が終わり、梅雨が明けると140718_haruwo.jpg
、待ちに待った夏山シーズンの到来!と心弾んだ昔日の日を思い起こさせるシーンがこの映画の魅
力のひとつだ。
笹本稜平の原作小説を映画化し、山小屋を営む家族とそこに集う人々の人生や交流を描き出す。金融の世界でトレーダーとして過酷な競争社会を過ごしていた主人公(松山ケンニチ)が亡くなった父の山小屋を継ぐことを決意するところからドラマが始まる。美しさと厳しさをあわせ持つ山の魅力、小屋を訪れる様々な登山客との出会いや、昔からの地元の仲間たちにふれあい、応援されながら新しい人生を踏んでいく主人公の姿が感動的だ。
 原作は奥秩父だそうだが、ロケは立山の大汝山を中心に行われ、視界に飛び込んでくる北アルプスの自然に圧倒される。監督は2009年の「劔岳 点の記」でも山岳ドラマを見事に描いた木村大作である。登山を愛好していたものからみると冬季の雪山シーンが春の雪山だったり、遭難者の頭を谷側にむけて橇で下山する場面など、やや気になる場面と思ってみてしまう自分があほらしい。
 「山男よく聞けよ~♪」は昔の話、里山もアルプスもファッショナブルなアウトドア用品に身を固めたヤマガと高年登山者の世界である。 昔流行ったアルピニズムとは対照的に心豊かにゆっくりと山を楽しみたい。
 心がなごむストーリーやかずかずの名場面あり、梅雨の季節に見るには爽快感100%の☆☆☆作品である。
 (H.Y)