映画「ローマの教室で」

2014年09月29日

                  
140929_roma.png映画には観ているときに感動し、夢中になるものもあれば、観た後からじんわりと感動や数々のシーンが思い浮かんでくるものとがあるようだ。 最近見たイタリア映画「ローマの教室で」は後者。ローマにある高校の3人の教師がそれそれぞれに正しいとする生徒とのかかわり方や授業のスタイルを通して、生徒との心の距離や葛藤を描き、それぞれに、ある出来事に遭遇することで、やがて生徒との間に合った溝や心の距離を埋めていく。
この映画を観た「最近の若い者は…」と自然と口にのぼる、一定の人生経験を経た「大人」ならだれもが持っている苦い出来事を思い出すだしたのではないだろうか。うまくいかなかった相手との関係が変わる時は、多分、自分が変わっていく時であるにちがいない。それは教師にとって、厄介な生徒であったり、親のいうことに従わない息子や娘であったり、職場の部下や地域の人間関係かもしれない。
 自分の主張の正しさや価値観や是とすることをいくら主張しても、相手に強要することはできない。相手の想いに寄り添うことができた時から分かり合え、理解しあえる関係になるのだろう。 言葉では綺麗だが、実践することは大変。自分が映画の中のそれぞれの立場におかれた教師だとしたら・・・、鑑賞後に、いくつかのシーンが想い浮かんで、ちらっと人生を振り返える映画だった。      (H.Y)