核不拡散条約(NPT)再検討会議に京都生協の代表が参加

 5年に一度開催される核不拡散条約(NPT)再検討会議が、2015年4月27日から始まり、日本被団協と日本生協連合同代表の一員として、京都生協から、組合員代表として岡良枝さんと日比明子理事のお二人が参加されました。帰国後、報告をいただきました。
 
 被爆体験を自分事に
 京都生協の組合員代表でNYに行きました。
 NYでは被爆者の方がたと一緒に平和行進を歩き、国連内では各国( 私達のグループはフランス )の政府代表に核兵器廃絶を要請するロビー活動や原爆展のお手伝いをしました。
 また、被爆者の方がたがNYの学校や教会で被爆証言を話される活動のサポートをしました。それぞれの会場で、アメリカの学生も日系の人も被爆者が語られる被爆体験に熱心に聞き入っておられました。
  帰国してから思い返すと、私の心に一番残っているのは、被爆者の方から直接に被爆証言を聞いたことです。今までにも本やDVDで被爆体験を見聞きしたことはあったのですが、どうしても他人事であったように思います。8日間一緒に活動して親しくなった被爆者の方のお話は、繰り返し聞いても涙が溢れてきました。被爆者の平均年齢が80歳を超えた今、日本国内でも被爆体験を聞いて語り継ぐような活動に参加したいと思いました。
(岡良枝さん)
 
 
 普通でいられる事が平和…。
被爆証言をする被爆者の心の中は平和なのかな…。傍でそんな事を感じた。辛さを乗り越えてなんかいない。でも二度と繰り返されてはならないという思いで、必死に語っていた。証言の後にホッとしてもらえる雰囲気を感じてもらえるようにする事くらいしかできなかった。これもサポートなのかな?国連で話されている事が、実は普段のくらしに直結していると感じた今回のNPT。私の役目は、核兵器廃絶の願いを自分事として心に留める人を広げ、未来に継承していく事。対話・共有を大切にアクションにつなげたい。
(日比明子理事)

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ピースアクション京都

京都府生協連のよびかけで 生協組合員・役職員約150人がピースパレードに参加 

6月21日(日)、「2015年ピースパレード京都」が取り組まれました。「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で32回目をむかえました。


京都府生協連・上掛利博会長理事、乙訓医療生協・小野留美子専務理事、
生協コープ自然派京都・坂本真有美理事長、京都生協・畑忠男理事長が先頭をきって行進

 京都府生協連のよびかけで、京都生協・生協コープ自然派京都・大学生協・京都府庁生協・京都医療生協・乙訓医療生協などのほか、鳥取県の生協からの参加もあり、組合員・役職員約150人が「世界中に伝えたい まあるい地球 みんな友だち みんな好き!」をテーマに、街ゆく人びとに力づよく訴えました。

  日曜日開催となった今回のパレードは、多くの観光客の中を祇園石段下から四条通り、河原町通りをすすんで、京都市役所へ。歌をうたいながらの行進となりました。

  それぞれが趣向をこらしたカラフルなコスチュームで参加し、「We love peace.Love & Peace」と大きな声でアピール。さまざまな国の言語で平和を訴えるプラカードを掲げて行進すると、沿道の海外の観光客からピースサインを返してもらうなど、楽しみながら平和をアピールする、華やかでにぎやかな催しとなりました。

  パレードの出発を前に、円山公園内で出発集会が開かれました。京都生協・中田和子さんが司会を担当、京都生協・田中與念子ピースパレード実行委員長があいさつをおこないました。

  鳥取県の生協からの参加者をはじめ、各団体によるピースアピールがあり、それぞれの熱い思いが語られました。

  ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、京都府生協連・上掛利博会長理事が生協を代表してあいさつをおこないました。



鳥取県の生協のみなさん

京都の大学生協のみなさん

「世界中に伝えたい まあるい地球 みんな友だち みんな好き!」

京都府生協連・上掛利博会長理事

京都生協役員のみなさん

〈2015年原水爆禁止国民平和大行進実行委員会へのメッセージ〉 ※抜粋

 4月27日から開かれた2015年核不拡散条約(NPT)再検討会議には、代表が参加し、日本からの1000人を超える代表団とともに「核兵器のない世界」を求める市民の声を反映させる重要な役割を果たしました。核兵器禁止・廃絶を求める声は国連加盟国の8割となり、多数の国が法的な枠組みづくり、核兵器禁止条約に触れるなど、核兵器廃絶の流れの新たな発展が示されたことは重要です。
また、国連の潘基文事務総長の被爆地広島・長崎訪問、国連本部や首都ワシントンで原爆展が開催されるなど、核兵器の実相を伝え、広める取組みは一歩一歩ではありますが着実に前進していることに確信を持つ必要があります。

 国内では、日本の国のあり方の土台をこわそうとする動きがつよまっています。安倍内閣は、5月14日、集団的自衛権行使を可能にするために、自衛隊法など現行関連法10法を一括して見直す「平和安全法制整備法」と新設の「国際平和支援法」の2法案を閣議決定し、同法案は国会に提出され審議されています。これらの法案は、戦後日本が築き上げてきた「平和主義」の理念を否定するものであり、法案に強く反対し、撤回を求めていきましょう。

 今年は、被爆70年の節目の年です。私たちや子どもたちの平和な未来に核兵器は必要ありません。被爆者の「核戦争起こすな、核兵器をなくせ」「ふたたび被爆者をつくらない」「ヒロシマ・ナガサキを世界のどこにもくりかえさせるな」という切実な願いにしっかりと向き合い、核兵器廃絶の転機となる年にしていきましょう。平和行進の取組みが、そのための力強い一歩となることをあらためて確認しようではありませんか。

2015年6月21日
京都府生活協同組合連合会
会長理事  上掛 利博



ピース交歓会を開催

 同日、せいきょう会館東隣のおおたやで、「ピース交歓会」を開催しました。

 この交歓会は、東京から広島までの「通し行進者」や、京都府内の「通し行進者」を迎えて、京都入りの歓迎と激励を兼ねて、毎年おこなわれています。

 京都生協・田中與念子ピースパレード実行委員長より歓迎のあいさつがあり、大学生協京滋・奈良ブロック・芝田考一さんから乾杯のあいさつがありました。暑い中をパレードした健闘をたたえ合いました。通し行進者の自己紹介や鳥取県の生協からの参加者の紹介、京都生協組合員による激励など盛りだくさんの内容でした。京都生協の有志による生演奏に乗り、みんなで腕を組んで大きな声で「青い空は」や「We Shall overcome」などを合唱。京都府生協連・横山治生前専務理事のギター演奏もあり、にぎやかな会となりました。

 原水爆禁止京都協議会・小杉功事務局長が閉会のあいさつをしました。


通し行進者が自己紹介

腕を組んで、合唱!!

2015年度ピースアクション京都

◆ピースパレード
2015年6月21日(日) 14:00 出発式 円山公園ラジオ塔前
八坂神社(祇園)石段下出発(15時過ぎ)→四条通→四条河原町→河原町通→御池通→京都市役所着(16時過ぎ)・まとめ集会

                                                                                                                    詳細はこちら.pdf
◆ピース交歓会
2015年6月21日(日) 17:30~
会場 中京区烏丸夷川 せいきょう会館東隣 (おおたや 2階)

◆地域での平和行進日程・コース(案)  ※日程・時間は予定。2015年5月15日現在。
 
 6/21(日)   14:10 出発式 円山公園ラジオ塔前  15:00ころ 出発→
八坂神社(祇園)石段下(15:15ころ)→四条通→四条河原町→河原町通
→御池通→京都市役所着(16:10ころ)・まとめ集会 
 
6/22(月)  行進なし(京都府・京都市への要請)
 
6/23(火)  10:30向日市役所出発集会/10:45出発→11:45長岡京市役所(昼食休憩)
→12:35長岡京市役所出発集会/12:45出発→14:00大山崎町役場→
→14:30コープ男山/14:45出発→15:05男山病院交差点→
15:15さくら公園ミニ集会(小休憩)15:35出発→
16:15八幡市役所(まとめ集会)
 
6/24(水)   9:20宇治市役所出発集会/9:50出発→11:30城陽市役所(昼食休憩)→
12:40城陽市役所出発集会/13:00出発→14:50綴喜郡に引継(山城大橋西詰
休憩)→16:00京田辺市役所
☆久御山町コース
 
6/25(木)  府南部の網の目行進(南山城村~笠置町~和束町~宇治田原町~井手町)
 
6/26(金)   8:45精華町役場出発集会/9:10出発→10:40木津川市役所前公園集発集会
11:00出発→11:50市坂(小休憩)→12:30奈良県との引継ぎ(般若寺)


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