「京都の生協」No.107 2023年1月発行 今号の目次

  第21回京都府協同組合役職員体験・交流学校

2022年9月8日(木)、舞鶴にある京都府漁業協同組合(JF京都)本所を主会場に開催され、20人が参加しました。主催は京都府協同組合連絡協議会。京都府の協同組合(農協、漁協、森林組合、生協)で働く役職員の教育と育成を目的とし、連携や課題を学び、認識を深めあう機会として毎年開催しています。今回はJF京都が企画を担当し、「京都の漁業を学ぶ・触れる」をテーマに開催しました。

はじめに、舞鶴地方卸売市場を見学。セリの状況や魚の入荷のようすなどを見学しました。つぎに、京都の漁業について講義があり、京都沿岸のようすや担い手の問題など、多岐にわたり学びました。

午後からは、宮津市の京都府農林水産技術センター海洋センターと京都府栽培漁業センターを見学。「マダイ、アワビ、サザエの種苗生産とトリガイの中間育成について」や「資源管理型漁業」、「つくりそだてる漁業の研究」などについて学びました。

また、京都府漁業巡視艇「らくよう」に乗船することができ、見学しました。参加者からは「海洋センターの所長がお話されたように『単独では解決できないことが増えてきている。連携が必要である』ということを意識し、今後も協同組合間連携をすすめていきたいと思います」「海の資源を守り、そのことが私たち(生産者、事業者、消費者)のくらしを支えて頂いていること、大変勉強になりました」「定置網の仕組み、流通させる発砲スチロールの管理、相場を下げないために小さな魚も冷凍して養殖のえさや肥料にするなどの工夫、ブランド化をすすめ消費者の関心をひくような取り組みなど、大変勉強になりました」などの感想が寄せられました。



水揚げされた「シイラ」を重量ごとに選別

大型冷凍庫の中は魚がぎっしり

アワビの稚貝を見学


熱心に講義を聞く参加者

京都府漁業巡視艇「らくよう」