「京都の生協」No.45 2002年4月発行 この号の目次・表紙

大学生協京都事業連合
第37回 学生の消費生活に関する実態調査発表 (2001年度)

 この調査は、大学生の生活や行動と生協の利用状況を明らかにし、生協の諸活動の発展と学生生活の充実に役立てることを目的に行われ今年で37回をむかえ、全国100大学・4万人が参加し社会的にも高い評価をうけている


京都に学ぶ学生の実態は……収入減少、食事を節約し勉学に

節約・工夫したい費目 なんといっても外食費がダントツ
・食費よりずっと支出額の大きい住居費の節約を考える学生は少ない(自宅外生の6.8%)
・電話代との回答が20%を超えたのは1998年携帯電話の普及と重なる
携帯電話(PHS含む)保有率95.4%
女子学生は97.3% 男子学生93.2%
・電話代 1万円以上 18%  3500〜6500円未満 44%

1ヶ月の収入は
・バイト収入の減少、奨学金の増加
・自宅外生の仕送りの増加はこの10年間で5,100円。地方で住居費は13,950円増加。
自宅生
1992年 2001年 対比 増減額
収入合計 68,130 63,850 93.7% -4,280
仕送り 26,000 34,600 133.1% 8,600
バイト 64,600 51,700 80.0% -12,900
奨学金 6,900 12,000 173.9% 5,100
自宅外生
1992年 2001年 対比 増減額
収入合計 134,360 140,100 104.3% 5,740
仕送り 66,100 71,200 107.7% 5,100
バイト 24,000 18,100 75.4% -5,900
奨学金 8,700 9,600 110.3% 900

1ヶ月の支出は
・自宅生の支出は10年前より 8.8%、5,810円減少
 自宅外生は 3.2%、4,210円増加
・書籍代、教養娯楽費が減少、食費も減少
・支出が減少傾向の中で自宅外生の居住費は大きく増加 住への拘りが出ている
・貯金が減少しているのも特徴
自宅生
1992年 2001年 対比 増減額
支出合計 66,150 60,340 91.2% -5,810
書籍費 3,370 2,200 65.3% -1,170
勉学費 1,670 1,460 87.4% -210
教娯費 13,130 7,910 60.2% -5,220
食 費 12,850 10,240 79,7% -2,610
住居費 210 280 133.3% 70
貯 金 13,840 9,990 72.2% -3,850
自宅外生
1992年 2001年 対比 増減額
支出合計 132,050 136,260 103.2% 4,210
書籍費 4,040 3,160 78.2% -880
勉学費 2,090 2,210 105.7% 120
教娯費 14,390 10,290 71.5% -4,100
食 費 34,580 28,820 83.3% -5,760
住居費 40,730 54,680 134.2% 13,950
貯 金 15,360 11,580 75.4% -3,780

平均食事額は
・朝食費が最も減少している
1992年 2001年 対比
朝 食 267円 216円 80.9%
昼 食 438円 403円 92.0%
夕 食 749円 684円 91.3%

出身家庭の年収は
・平均885万円 自宅生827万円 自宅外生940万円となっている
・自宅外生の出身家庭の方が年収は高い
・調査結果では、97年が最も高く1011万円。92年〜96年&98年、99年は900万円台。2000年、2001年と800万円台。91年と同水準となり今日の勤労者の構造を大きく反映している


監査機能を強めようと 2001年度監事研修会開く

  2月2日、各生協から22名が参加し、開催された。
  監事の役割と機能をつよめ、生協監査を充実させ、健全な運営を実現することが求められているなかで、『生協監査基準による監査の進め方』、「監事監査基準の改定案」を学習し、京都府の「指導検査」で指摘された改善事項をふかめるために開かれた。
 最初に、「京都府の指導検査と生協運営への期待」と題して、京都府商工部消費生活課指導係主事金子良一さんより報告。
 八重洲監査法人代表社員、公認会計士、生協会計基準委員会委員 山崎 昇さんを講師に迎え、「生協監査基準による監査の進め方」をテーマに学習をおこなった。
 監査など取り組み報告として、大学生協京都事業連合監査室 村井 勇二さん、京都府庁生協、京都府生協連監事 島田 浩さん、龍谷大生協(文書報告)からそれぞれ報告いただき、交流をおこなった。


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