「京都の生協」No.45 2002年4月発行 この号の目次・表紙
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農林水産省近畿農政局
近畿地域環境保全型農業推進シンポジウム開かれる
京都生協と産直を取り組んでいる
兵庫県市島町が農林大臣賞受賞
 農業の持続的な発展を図るために、環境保全型農業を実践し、優秀な成果を上げている生産者と消費者が相互理解を深め、今後の環境保全型農業の推進をはかることを目的に開かれた。
 事例発表は、水口町堆肥生産利用組合組合長 嶋田増弘氏、わづか有機栽培茶業研究会会長 杉本長成氏、野菜生産者(大阪府)南保次氏、市島町(兵庫県)町長 井本幹博氏、米島会(奈良県)会長 正岡常雄氏、JA和歌山いなみ赤糖房部会部会長 井上辰巳氏よりおこなわれた。
 シンポジウムにはコーディネーターとして推進連絡協議会会長(京都府立大学教授)宮崎猛氏、コメンテーターとして京都府生協連事務局長 尾松数憲氏、農林水産政策研究所 嘉田良平氏、近畿中国四国農業研究センター土壌水質研究室室長 山内稔氏が出席、環境保全農業の課題など討論された。
 1978年から京都生協が産直に取り組んでいる市島町が環境保全型農業推進で大臣賞を受賞した。

京都消費者フォーラム企画シンポジウム
自立と健康と愛着のある地域づくり―
夢のある高齢期の食と健康づくりの提案
 「みんなが自立し、いつまでも元気で暮らせる愛着のある地域と夢のある高齢期を迎えるための食生活と健康についていっしょに考えよう」と「シンポジウム」が、1月26日午後、ハートピア京都で開かれ200名が参加した。
 冨澤公子夢のある高齢期を考える京都プロジェクト代表から「自立と健康、愛着のある地域づくり―夢のある高齢期の食と健康づくり」を考えようとあいさつ。
 運動コーディネーターの松井浩さんから、「心もほぐれる夢体操」の指導がおこなわれた。
 コーディネーターを段野貴子さん(京都府立大学農学部助手)が行い、「夢のある高齢期は食事づくりから―スピード料理で楽しい食卓づくり」と題して 坂本廣子さん(料理研究科)が提案。「食生活と健康づくり―男性のための健康セミナ教室を開催して」と題して 東あかねさん(京都府立大学教授 医師)、「運動と心の健康―運動指導を通していえること」と題して松井浩さんらが提案した。
 生協の活動として「みんなでつくることの楽しさ―料理教室の経験から」と題して 天野みどりさん(八幡市でお父さんの料理教室主宰者)、「地域でいつもいきいき―元気な秘けつ」と題して 野島敦子さん(助け合い、配食・会食、活動に参加)が報告をおこなった。意見交換では、高齢期の食生活について活発におこなわれた。

ハッピーリタイヤ
お父さんの料理教室(コープ男山)
 最後に、まとめと閉会のあいさつが京都プロジェクト幹事 尾松数憲京都府生協連事務局長からあり、閉会した。
 参加者からは、「自分の老後は自分自身で切り開いていきたい」「食生活はバランスが大切」などの感想が寄せられた。

この事業は、社会福祉医療事業団<長寿社会福祉基金>の交付金により、財団法人長寿社会開発センターが助成しておこなわれた。

第7回「元気を広げる 広報活動交流会」開催
 2001年12月1日、せいきょう会館で、京都府生協連、大学生協京滋・奈良地域ネンター主催、滋賀県生協連、奈良県生協連後援で開かれ、各生協から広報活動にたずさわっている職員、組合員30名が参加した。
 今回は、知りたい人、知らせたい人に「元気を広げる」広報活動を交流し、学びあうことを目的に開かれた。
 広報会議運営責任者の石井さんが開会のあいさつ。
 学習会では、講師に漫画家オダシゲさんを迎え、「4こまマンガの意味するものと私」と題して講演、実際のマンガを描いた。
 活動発表では、(1)大学生協からは「組合員が作る奈良県立大学生協機関紙『大和路通信』の編集活動」と題して生協委員の黒田啓子、林澄江さんが「広報活動が大学を元気にしている。地域を取材し、広報し、地域社会の中も元気にした」ようすを報告。(2)地域生協からは「組合員が時間をかけて話し合い編集公正」と題して、京都生協北行政区委員会委員の植松克美、平田裕美、松田泰子さんが広報誌『パッチワーク』の活動報告。(3)医療生協からは「編集委員会が力と知恵を集めて編集、配布も組合員がおこなう乙訓医療生協機関紙『青い空』の活動(今年のコンクール入賞作品)」と題して、編集委員 清原辰治さんが報告。取材、構成の仕方、考え方などを交流し、学びあった。

「日本経済の先行きをどうみるか」をテーマに
第14回 京都府生協役職員研修会
 1月23日(水)、京都府庁内―大会議室で、8生協47名が参加して開かれた。
 今回の研修会は「日本経済のグローバル化、産業の空洞化が進み、失業者がふえ、混迷する日本経済をどう見るのか、また世界と日本の経済の先行きをどう展望するのか」などをテーマに開催。「現在の日本経済の現状、今後の方向と問題点」と題して熊野剛雄さん(専修大学名誉教授)に講演をいただいた。
 開会にあたり、吉田会長よりあいさつ、後、京都府商工部消費生活課課長 八島一美さんより、日ごろの行政への協力に対してお礼のあいさつと、「今後も京都府行政に協力をお願いしたい」などのあいさつがあった。
 尾松事務局より、今後の食の安全のとりくみや、「定款、運営諸規定関係調査結果と改正見直しへの課題」など報告。
 最後にまとめを末川副会長がおこない、閉会した。

まちにまった コープ二条駅 4月5日、グランドオープン 京都生協
住所/京都市中京区西ノ京星池町46-1
JR二条駅、地下鉄東西線二条駅に隣接
 桜満開の4月5日、コープ二条駅がグランドオープンした。
 この店舗の開設運動は、1997年から。組合員の出店について考え、協議しあう場として、1997年12月、「二条駅店を考える会」が発足した。学識理事の二場邦彦先生を迎えての学習会・関西周辺の流通見学会、商品要望と意見、提案の活動、京都大学地域経済研究会の協力も得ながら立地調査など、出店の科学的な根拠を学びながら1999年6月に「考える会」から「つくる会」へと組合員32名の参加で移行し、活動をおこなってきた。
 大型規模小売店舗立地法認可1号店となった。京都市まちづくり条例対応1号店、地場との提携で、授産施設による売人コーナーが予定されている。敷地面積/3141平方メートル、売場面積/1241平方メートル、延床面積/2092平方メートル、駐車場29台、駐輪場100台、年商15億円を予定。
 営業時間は10時から20時(夏期10時から21時)、休業日は年間5日となっている。

 今後、「安全・安心の食」を中心とした地域組合員、消費者のくらしづくりに役立ち地域住民、商業者、諸団体と手をつなぎ「地域の活性化」に役立つ店舗として期待される。地域のふれあい、また、ネットワークづくりを通して、いつでまでも住み続けたいと思える「まちづくり」に役立つ店舗、高齢者や障害者の方々など、だれにでも優しい「福祉」に配慮した店舗、新しいゆたかさを目指す「環境」に配慮した店舗としても地域の期待が高まっている。

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京都府生活協同組合連合会連合会