「京都の生協」No.49 2003年8月発行 この号の目次・表紙

〜1人ひとりの平和への願いをつなぐ〜
ピースリレー 2003京都

 5月7日に東京を出発したピースリレー2003は、6月21日に京都府へ到着。多くの組合員・市民が参加するなかで26日に奈良県へ無事引き継ぎました。
 今年度も昨年にひきつづき、平和にかかわる多彩な取り組みを強め、一人ひとりの平和への想いをつなげ広げることを大切にすすめました。
【6月21日・滋賀県からバトンタッチ〜京都出発式】

【6月21日・粟田神社〜円山公園】
きょうされん京都支部由良さん(左)、京都医療生協田中専務(右)も行進

【6月22日・立命館国際平和ミュージアム見学交流会】
 

【6月23日・学習講演会】
6月23日(月)、せいきょう会館で「ふりそでの少女とわたし」と題したピースリレー2003京都の学習講演会が開催され、市民・国民平和行進の通し行進者8名を含む40名が参加しました。
 「ふりそでの少女」は、長崎市で原爆の犠牲になった少女二人を描いた絵本。福留美奈子ちゃん(当時9歳)と大島史子ちゃん(12歳)が原爆で亡くなった後、最後に薄化粧をして晴着を着せてもらい、荼毘にふされた様子を描いた物語です。

 作者は、当時この悲しい光景を目のあたりにした松添博さん。どうしてもこの日の少女たちを忘れることができなかった松添さんは、29年後に一枚の絵「悲しき別れー荼毘」を描きました。

伊達順子さん 藤田晴子さん

 学習会では、ふりそでの少女の一人、大島史子ちゃんの同級生 藤田晴子さん(京田辺市在住)と、「ふりそでの少女像をつくる会」の事務局で元教員の伊達順子さん(綾部市在住)のお二人からお話を聞きました。

 「ふりそでの少女像をつくる会」は、福留美奈子ちゃんの母福留志なさん(101歳・綾部市在住)の願いを受けて、地元綾部市の中学生たちが中心になり、像を建設するための募金活動にとりくみました。

 京都生協組合員・一楽曜子さんによる絵本の朗読の後、藤田晴子さんが、仲良しだった同級生、大島史子ちゃんの思い出を語り、幼くして亡くなった無念さを「もし彼女が今声を出せるならば、戦争は嫌だ!と叫ぶでしょう」と訴えました 。
福留志なさんへ「寄書き」 を届けました(7/3)

 続いて伊達順子さんから、96年に長崎市の原爆資料館に設置された「ふりそでの少女像」の除幕式の映像が紹介され、当時の中学生たちの活動の様子や美奈子ちゃんの母志なさんの平和への願いをお話しいただきました。

 伊達順子さんは、「戦争の真実を語り継ぐことが、二人の少女が残したメッセージにこたえることです」とのべられ、参加者からは、「少女たちにゆかりの深い人が暮らすこの京都で、平和への想いをもっと広げなければ」との感想が寄せられました。

 最後に、平和を願い続ける美奈子ちゃんのお母さん 福留志なさんへ、参加者全員で寄書きをしました。

【6月24日・向日市〜長岡京市〜大山崎町】 【6月25日・宇治市〜城陽市〜京田辺市】
京都生協門脇専務、やましろ健康医療生協佐藤理事長も行進

【6月26日・木津町〜奈良県へ引継ぎ】
 


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