「京都の生協」No.50 2004年1月発行 この号の目次・表紙

組合員の手でダイオキシン調査
〜 生活協同組合エル・コープの環境活動 〜

大気への疑問からスタート
 エル・コープの「松葉のヤニを採取してダイオキシン濃度を測定する」という調査活動が、3年めを迎えました。
 私たちの住んでいる街や、地域の大気はどうなっているのだろうか? 汚染されているのだろうか? そんな疑問から、河川の環境ホルモン汚染の調査に引き続き、自分たちの手で調査を始めることになりました。
 今回の調査の目標として、エル・コープの組合員が住んでいる街すべてを調査することを掲げましたが、2002年度(第二次)で17行政区、2003年度(第三次)で6行政区の調査を実施し、合計23行政区すべてを調査しきることができました。

調査で見えてきたこと
 調査の結果、全国と比較して決して高くない数値に一応ほっとしました。しかし、環境ホルモン物質は微量でも作用するということも忘れてはなりません。そのため、乙訓地域の組合員は乙訓清掃工場周辺の独自調査も追加しました。
 ダイオキシンは、大量のごみ焼却によって発生することもわかりました。京都市は、ダイオキシン対策に膨大な税金を費やしていますが、一方で塩化ビニルのラップがまだ大量に販売されて家庭ごみとなっています。根源を絶やすとりくみをさらにすすめることが重要だと思いました。
 あわせて、ごみを減らすためのとりくみをしている人にも、していない人にも、同じように税金が使われているということへの釈然としない気持ちも残りました。

引き継がれる調査活動
 今回調査にとりくんだ結果、私たち自身の手で貴重な数字を残すことができました。このことはエル・コープの組合員の「環境課題」への関心を高めるとともに、自分たちで始めることの大切さが芽吹いてきたのではないかと感じています。調査で得たデータはエル・コープ組合員の財産となっただけではなく、京都市民のこれからのとりくみにも役立っていくと思います。
 そして、この調査は私たちの街に隣接する大阪の千里生協、アルファコープに引き継がれ、エル・コープも参加するWILLネット環境委員会の活動にもなりました。

子どもたちに残す未来
 現在、廃棄物処理・リサイクルにかかった費用を調べる「廃棄物会計調査」にもとりくみ始めています。ごみを減らすリデュース、再使用するリユースの観点が不十分な容器リサイクル法の改正を求める運動にも参加しています。ごみを出さない、ごみを減らす運動としてこの間とりくみを続けてきた「のんびりリユース」の活動もさらに強化していきたいと思っています。
 子どもたちにどんな未来を残していくのかを考えながら…。

(文責:エルコープ理事 堀本もも子)

2003年11月7日「松葉によるダイオキシン調査結果報告会」が開催されました


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