「京都の生協」No.53 2004年8月発行 この号の目次・表紙

全国の平和への想いを引き継いで 滋賀〜京都〜奈良
ピースアクション2004 京都〜平和行進〜


行進者を激励する
小林智子会長理事
開会のあいさつをのべる、ピースアクション2004 京都
吉田智道実行委員長
6月21日 滋賀・京都引き継ぎ式/日本海コース出発式】
 6月21日(月)、ピースリレー(平和行進)が滋賀県から京都府へ引き継がれました。この日は台風による暴風雨警報が発令されたため予定していた市内行進は中止。社会福祉会館ハートピア京都で関係者30名による引き継ぎ式が開催されました。

 国際的にはイラク問題が大きな影を落とし、来年2005年には日本が原爆投下60周年を迎えようとしている今、世界から核兵器を廃絶し、戦争の火種をなくそうという組合員・府民の願いを、多彩な平和のとりくみでつなぎあうことができました。

今年は府外から2人のとおし行進者が参加。左から、わかやま市民生協 井上博之さん、京都生協 青山悦子さん、東都生協 東かづみさん 日本生協連の横断幕が滋賀県の実行委員から手渡せれました。左がピースアクション2004しが実行委員長の小寺喜代美さん

【6月24日 向日市〜長岡京市〜大山崎町/八幡市】
京都生協の門脇専務理事も行進に参加(先頭左) 乙訓医療生協から大関専務理事(写真左)をはじめ多数が参加。行進者にTシャツと折鶴のレイがプレゼントされました。右は行進者激励のあいさつをする小野留美子さん

【6月25日 宇治市〜城陽市〜京田辺市】

【6月26日 木津町〜奈良県へ引き継ぎ】  
やましろ健康医療生協からも佐藤理事長、行松専務をはじめ多数が参加。佐藤理事長が奈良への引き継ぎあいさつをおこないました。 南山城村 橋本洋一村長が行進に参加。激励のごあいさつをいただきました。

【6月22日 学習講演会「平和と核問題」&立命館国際平和ミュージアム見学会】
ピースアクション実行委員会・「平和友の会」共催
【6月23日 学習交流会「留学生が語る世界と日本の平和」
「原爆展掘り起こしの会」による原爆・イラクのパネル展示も同時開催
講師は立命館国際平和ミュージアム館長・立命館大学教授安斎育郎先生。とてもわかりやすくお話いただきました。 京都大学留学生委員会より4人の留学生が母国や日本の平和について率直に語り、好評でした。


6月23日 学習講演会「ふりそでの少女との出会い」


絵本『ふりそでの少女』の原作者、
松添博さんをお迎えしました。
 6月23日(水)、せいきょう会館で学習講演会「ふりそでの少女との出会い」が開催され、30名が参加しました。

 絵本『ふりそでの少女』は、長崎の原爆の犠牲となった二人の少女、大島史子ちゃん(12歳)と福留美奈子ちゃん(9歳)が、最期に晴着を着せてもらい荼毘にふされた様子を描いたもの。

 今回の講演会は、絵本の原作者であり、自らも長崎で被爆した松添博さんをお迎えし、原爆投下直後の惨状とあわせ、運命とも思える少女たちとの出会いについてお話しいただきました。

 少女の関係者を探し続けた松添さんは、史子ちゃんの同級生の藤田晴子さん(京田辺市在住)や美奈子ちゃんの母福留志なさん(綾部市在住 102歳)に二人の少女の最期を伝えることができ、「やっと少女たちから頼まれたことを果たせたと思った」と話されました。
京都生協コープにしがも にじのこ文庫 三上啓子さんが絵本を朗読

 当日は昨年の平和学習講演会でお話しいただいた藤田晴子さん、伊達順子さん(綾部市在住、 志なさんの願いを受けた綾部の中・高生が中心となった「ふりそでの少女像を作る会」事務局)、長崎の原爆資料館に設置されたふりそでの少女像「未来を生きる子ら」の製作者・余江勝彦さん(舞鶴市在住)にもご参加いただき、少女たちへの思いをお話しいただきました。

余江勝彦さん

伊達順子さん

藤田晴子さん

 今回の学習講演会終了後、松添さんは伊達さん、藤田さん、余江さんらとともに美奈子ちゃんの母志なさんを綾部に訪ねられ、3年ぶりの再会を喜び合われました。講演会参加者が書いた志なさんへの寄せ書きも届けていただきました。

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京都府生活協同組合連合会連合会