「京都の生協」No.55 2005年2月発行 この号の目次・表紙

小林智子会長の
〜会員生協理事長訪問〜

生活協同組合 エル・コープ
生活協同組合 エル・コープ  
理事長 中本 式子さん

2003年7月に完成した南区上久世の配送センター。組合員会議室も併設され、エル・コープの活動を支える力強い拠点です。

小林:  こんにちは。今日は生活協同組合エル・コープの本部におじゃまして、中本式子理事長にお話をうかがいます。まず、エル・コープの概要について教えてください。
中本:  ようこそ、いらっしゃいました。生活協同組合エル・コープの設立は1993年、ことし2005で12年目をむかえます。グループ購入(共同購入)・個人配達事業が中心ですが、2004年12月からは共済事業もスタートしました。10年目まではなにかと「うちは若い生協なので」といいわけができたのですが、こんごはいいにくくなるなぁと困っているところです。(笑)
 活動の基本は産直・地域づくり・働く場づくりです。安全・安心・国内産にこだわって、生産者と組合員の交流を大切にし、国内自給率を高める取り組みをすすめてきました。
小林:  この間の活動で特徴的だったことは?
中本:  設立10年目となった2003年7月に、京都市南区上久世に新配送センターが完成。あらたな活動拠点となりました。
 また、同年11月には、2002年度に累積欠損金が解消できたことをうけ、エル・コープではじめて利用割戻しが実現しました。
 あわせて組合員数・供給高が前年対比で10%以上伸長するなど、2003年は文字どおり大きな節目の年となりました。
小林:  中本さんは2004年6月の総代会で理事長に就任されましたが、理事長に就任されるということには、相当な決意があったと思いますが…。
中本:  そうですね。昨年、設立時からの理事長であった石田紀郎さんから交代して、理事長職を担うことになったのですが、設立10年をこえたということが就任を決意した理由のひとつですね。それから、組合員理事から理事長が誕生することで、こんご多くの組合員がつづいてほしいという思いもありました。
小林:  組合員活動では、どのようなことを大切にしておられますか?
中本:  エル・コープには当初から理事として参加してきたのですが、ずっと「組合員が活動の主体」ということを大切にしてきました。口では簡単にいえても実際にはなかなかむずかしいことで、最初の頃はやはり職員におまかせということも多くありました。
 しかし、いまでは総代会の議案書作成も、会議運営も組合員が中心です。10年という節目の年をこえ、ようやく私たちが「主体」であることが実感できる組織になってきたと思います。
小林:  こんごはどのようなことをめざしておられますか?
中本:  これまで以上に国内産・生産者との交流にこだわりながら、あわせて、廃棄物・ごみ問題の解決にむけて、この間がんばってきたリユースびんのとりくみを継続し、地域づくり、働く場づくりにもチャレンジしたいと思います。
小林:  ありがとうございました。

生活協同組合 エル・コープ

代 表 者/理事長:中本 式子
常務理事:黒岩 卓美
所 在 地/京都市南区久世上久世町161番地
事 業 高/75,500万円(2003年度末)
組合員数/ 4,476人 (   〃   )
設立年月日/1993年9月22日

ドイツ語のLeben(命、生活、生きること)のLをとってエル・コープと命名。産直活動、地域づくり運動、働く場づくり運動をめざして、グループ(共同)購入事業・個人配達事業・共済事業をすすめています。1999年からは、大阪の生協との業務提携をおこなっています。

京都府生活協同組合連合会 19会員生協
<地域生協> ・京都生活協同組合
・生活協同組合エル・コープ
<大学生協> ・京都大学生活協同組合
・同志社生活協同組合
・立命館生活協同組合
・龍谷大学生活協同組合
・京都府立医科大学・府立大学生活協同組合
・京都工芸繊維大学生活協同組合
・京都教育大学生活協同組合
・京都橘女子学園生活協同組合
・池坊学園生活協同組合
・京都経済短期大学生活協同組合
・大学生協京都事業連合
<職域生協> ・京都府庁生活協同組合
<医療生協> ・京都医療生活協同組合
・乙訓医療生活協同組合
・やましろ健康医療生活協同組合
<共済生協> ・全京都勤労者共済生活協同組合
<住宅生協> ・京都労働者住宅生活協同組合

〔 ひとつまえにもどる 〕



京都府生活協同組合連合会連合会