小林: |
こんにちは。今日は生活協同組合エル・コープの本部におじゃまして、中本式子理事長にお話をうかがいます。まず、エル・コープの概要について教えてください。
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中本: |
ようこそ、いらっしゃいました。生活協同組合エル・コープの設立は1993年、ことし2005で12年目をむかえます。グループ購入(共同購入)・個人配達事業が中心ですが、2004年12月からは共済事業もスタートしました。10年目まではなにかと「うちは若い生協なので」といいわけができたのですが、こんごはいいにくくなるなぁと困っているところです。(笑)
活動の基本は産直・地域づくり・働く場づくりです。安全・安心・国内産にこだわって、生産者と組合員の交流を大切にし、国内自給率を高める取り組みをすすめてきました。
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小林: |
この間の活動で特徴的だったことは? |
中本: |
設立10年目となった2003年7月に、京都市南区上久世に新配送センターが完成。あらたな活動拠点となりました。
また、同年11月には、2002年度に累積欠損金が解消できたことをうけ、エル・コープではじめて利用割戻しが実現しました。
あわせて組合員数・供給高が前年対比で10%以上伸長するなど、2003年は文字どおり大きな節目の年となりました。 |
小林: |
中本さんは2004年6月の総代会で理事長に就任されましたが、理事長に就任されるということには、相当な決意があったと思いますが…。 |
中本: |
そうですね。昨年、設立時からの理事長であった石田紀郎さんから交代して、理事長職を担うことになったのですが、設立10年をこえたということが就任を決意した理由のひとつですね。それから、組合員理事から理事長が誕生することで、こんご多くの組合員がつづいてほしいという思いもありました。
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小林: |
組合員活動では、どのようなことを大切にしておられますか? |
中本: |
エル・コープには当初から理事として参加してきたのですが、ずっと「組合員が活動の主体」ということを大切にしてきました。口では簡単にいえても実際にはなかなかむずかしいことで、最初の頃はやはり職員におまかせということも多くありました。
しかし、いまでは総代会の議案書作成も、会議運営も組合員が中心です。10年という節目の年をこえ、ようやく私たちが「主体」であることが実感できる組織になってきたと思います。
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小林: |
こんごはどのようなことをめざしておられますか? |
中本: |
これまで以上に国内産・生産者との交流にこだわりながら、あわせて、廃棄物・ごみ問題の解決にむけて、この間がんばってきたリユースびんのとりくみを継続し、地域づくり、働く場づくりにもチャレンジしたいと思います。 |
小林: |
ありがとうございました。 |