「京都の生協」No.56 2005年5月発行 | ![]() |
京都議定書発効は 地球環境と人類の未来を守るための一歩 |
この地球上に住むすべての生きものにとって、かけがえのない地球。石油や石炭などの化石燃料への依存から、温室効果ガスの排出量は増加の一途をたどり、地球の温暖化は急激にすすんでいます。そうしたなかで、京都議定書が発効しました。 |
京都議定書発効記念パレード | |
2月16日、日本時間で午後2時、京都議定書が発効しました。これを記念して、京都市役所前〜円山公園までパレードがおこなわれ、道行く市民にアピールしました。 京都府生協連も、京都生協の組合員・職員のみなさんといっしょにパレードに参加しました。
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![]() ▲京都生協のみなさんといっしょに |
![]() ▲パレードの先頭を行く浅岡美恵・気候ネットワーク代表と原強・NPO法人コンシューマーズ京都理事長 |
![]() ▲出発時雨でしたが、議定書発効の午後2時には雨もあがった! |
京都グリーン購入 ネットワーク設立記念イベント | |
「祝京都議定書発効!京都の企業、行政もがんばるぞ」 京都議定書発効を記念し、3月20日には、京都グリーン購入ネットワークが、中京区で設立記念イベントを開催。行政、企業、市民団体、大学生など約70人が参加しました。 京都府・京都市の「グリーン購入の取り組み」発表につづいて、高校、ホテル、企業、大学生、病院など、全部で9件の環境へのさまざまな取り組みが発表されました。なかでも「廃棄物ゼロエミッション達成」(埋立ゼロ=リサイクル率100%)の先進企業の報告に驚き、文具メーカーによる小学校への出前講座「紙の旅」の紹介に会場はなごやかな雰囲気につつまれました。 京都グリーン購入ネットワークの堀孝弘事務局長は、閉会のあいさつで「京都議定書の目標、90年比6%とオーバー分8%の計14%削減は不可能だと思っていたが、きょうの発表を聞いたら不可能ではないとわかった。この流れを加速させたい。京都議定書をこの京都から達成していきたい。京都グリーン購入ネットワークが手をつないでいけば達成できる。がんばるぞ!」と力づよく呼びかけ、会場からは「オー!」の掛け声がひびきました。
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![]() ▲出前講座「紙の旅」の紹介〜大きな手作り絵本は小学生にも大好評だそう |
![]() ▲会場には、資料や見本などが展示され、注目を集めました |
![]() ▲(社)京都工業会 理事の津村昭夫氏が代表あいさつ |
京都生協のとりくみ
■温暖化防止自主行動計画とは 取り組み期間は04年〜06年で、CO2の削減目標は、今後3年間で供給点数1点あたり▲8%以上(02年度比)をめざしています。 自主行動計画は、技術的に導入可能な削減対策や検討の進捗状況を踏まえ、毎年3カ年計画として見直しをおこなうこととしています。計画の枠組みでは、京都生協本体だけでなく、子会社や委託業務もCO2排出量にカウントします。そのため、配送などの委託業者とも連携を図りながら、目標達成をめざしています。 昨年6月以降の取り組みの効果として、目標が明確になったため、店舗において電気使用量が削減されてきている、廃プラリサイクル向上にむけて前進してきている、などが見えてきているそうです。 ■なぜ目標を供給点数1点あたりで設定したのか? 目標を供給点数1点あたりで設定した理由は、次の3点にあります。 (1)生協はくらしの向上に貢献するために、商品利用が広がることを大切にしています。 (2)そのため、ご利用いただく商品の供給に必要なエネルギー削減によるCO2の削減をはかります。 (3)CO2削減につながる商品をより多くの方にご利用いただくことは、事業活動とくらしが結びついた生協らしい取り組みです。 |