「京都の生協」No.58 2006年1月発行 この号の目次・表紙

探訪

京都テルサに引っ越しました!
京都府消費生活科学センター

京都府消費生活科学センターは京都テルサ西館2Fにあります
 
渋谷悦子所長
 都府消費生活科学センターは、24年前に中京区西ノ京に開設され、2005年9月末に京都テルサに移転しました。JR京都駅から徒歩10分、地下鉄九条駅より徒歩5分、近鉄東寺駅より徒歩5分と交通の便もよく、府内4ヵ所の広域振興局と光ファイバーで結ぶ研修室や消費者テスト室を完備するなど設備面も充実しました。

 「科学」を冠したそのユニークな名前は、「テスト機能」を兼ね備えていることから。これまで、商品トラブルの原因究明にも大きな役割を果たしてきました。たとえば「クリーニング店での穴あき」は、じつはクリーニングのせいではなく、虫食い、あるいは擦り切れが原因だったなど。また「酢で掃除するのはなぜ?」「せっけんでせんたくするのはなぜ?」などの疑問やいわゆる“おばあちゃんの知恵袋”を科学的な切り口でときあかし、好評を博してきました。

消費者テスト室。 衣服の繊維1本1本確認できるマイクロスコープ。

消費電力量がわかるエコワット、塩分計、糖度計。テスト室の利用と機器の貸し出しは要予約(無料)

▲右手奥が消費者相談室

▲来所者用パソコンはだれでも利用できます
 空請求や悪質住宅リフォーム、消費者契約に関するトラブルなど、消費者被害はますます悪質化し、広がりをみせています。京都府消費生活科学センターは、府民の身近な相談窓口でもあり、被害にあわないために広く府民への啓発活動にも取り組んでいます。05年春からはじまった京都府・京都市合同の週末電話相談には、予想以上の利用があるそうです。

 害にあうのは、一人ぐらしのお年寄りや学生が多い。どうすれば、必要としている人に必要な情報をとどけられるかが悩み。身近な被害を発見できる見守り活動や福祉関係者との連携をつよめたい。また、被害の相談活動だけでなく、被害の未然防止や早期発見にもっと力をいれていきたい」と渋谷悦子所長は話します。

 都テルサには、女性総合センターはじめ、若年者ジョブ支援・中小企業労働相談窓口などもあり、多くの人びとが訪れます。「安心・安全な消費生活の実現プラン」の策定もすすみ、今まで以上に身近な存在となった京都府消費生活科学センターへの期待が広がります。  

くらしの相談月〜金9〜16時(12〜13時除く)TEL:075-671-0004
ヤミ金融・架空請求・個人情報の相談月〜金9〜17時
週末電話相談土・日10〜16時 TEL:075-257-9002
※相談内容により専用電話があります。詳しくは、TEL:075-671-0030まで。

京都府消費生活科学センター
〒601-8047 京都市南区新町通九条下ル 
       京都テルサ内
Tel:075-671-0030 Fax:075-671-0016
E-mail kyo-shohisen@mail.pref.kyoto.jp
交通アクセス(京都テルサのHPへリンク)


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