「京都の生協」No.61 2007年1月発行 |
第13回京都府生協大会 2006・京都・たべるたいせつフォーラム 「食と健康―肥満を科学する―」をテーマに開催 |
2006年11月8日、キャンパスプラザ京都(下京区)で、「2006・京都・たべるたいせつ」フォーラム(第13回京都府生協大会)を開催。ことしは「食と健康―肥満を科学する―」をテーマに食生活のあり方を考えるフォーラムとなり、約200人が参加しました。 後援:農林水産省近畿農政局、京都府、JA京都中央会、(社)京のふるさと産品価格流通安定協会、(財)生協総合研究所
「2006・京都・たべるたいせつ」フォーラムは、京都府生協連・鎌部千津子理事の司会のもと、小林智子会長理事の開会あいさつではじまり、京都府商工部消費生活室但馬幸伸室長より、京都府山田啓二知事のご祝辞のご披露をいただきました。 つづいて、寸劇「悪徳商法にご用心」を発表。小峰耕二専務、高田艶子理事、京都生協・松井静二さんがそれぞれの役を演じ、廣瀬佳代理事がナレーターをつとめました。「試用期間トラブル編」と「ヤミ金融編」があり、正解についてクイズ式で参加者に手を上げてもらい、楽しく学びあうことができました。なかでもヤミ金融編の正解者はほんのわずかしかおらず、あらためて全体のおどろきとなりました。参加者からは、「ヤミ金融への理解がないから日本でヤミ金融がはびこるのでは」との感想もよせられました。
講演 「肥満を科学する−食べたいけどやせたい・やせたいけど食べたい」 講演は、肥満学の専門家、吉田俊秀先生(京都市立病院糖尿病・代謝内科部長/京都府立医科大学臨床教授)を講師におむかえして、「肥満を科学する〜食べたいけどやせたい・やせたいけど食べたい」と題してお話しいただきました。 先生はこれまで5000人をこえる肥満患者の治療をされています。肥満が合併症(糖尿病や高血圧、高脂血症など)を引き起こす要因となる脂肪細胞の働きや肥満になりやすい遺伝子についてもふれられたほか、いま話題のメタボリックシンドロームなどについてもわかりやすく解説されました。「5〜10%の減量なら3ヵ月でできるし、それで合併症は治ることが多い」、「満腹感を得るため、毎食前にキャベツなどの生野菜を大量に10分かけてかむ」など、健康にやせるための方法(※下記参照)を紹介されました。また、ストレスが過食の原因になることを認識して、それを取り除く努力や工夫をすることの大切さも指摘されました。 講演後、たくさんの方から質問が出され、関心の高さをうかがわせました。
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