「京都の生協」No.61 2007年1月発行 この号の目次・表紙

探訪

5つの機能を兼ね備えた立命館生協の 「朱雀キャンパス店」
〜学生にも地域の人たちにも愛される店舗めざして〜

 JR二条駅の南側、三条通と千本通が交差する角地に建つ立命館朱雀キャンパス。学究の雰囲気にあふれた7階建ての重厚な洋風建物で、06年9月に開設しました。

▲立命館朱雀キャンパス外観

▲リサイクル容器を回収しています。

▲会話がはずむ食事どき。食べたいものを食べたいだけ選び、重さで値段が決まります。

▲カフェ自慢のケーキです。
▲コンビニコーナー

 多彩な高度専門職業人養成大学院(法務研究科=法科大学院と経営管理研究科がある)と学園本部で構成され、学生は2つの科をあわせると約420人、教職員は約200人になります。1階の生協店舗は、学園関係者のほか、地域住民も利用しています。

 朱雀キャンパスの正面玄関を入ると、立命館大学の歴史を刻むメモリアルホールがあり、その奥に生協のお店があります。ワンフロアに、ビュッフェ、カフェ、コンビニ、書籍、コンシェルジェカウンターの5つの機能をそなえた「総合複合店舗」で、全国的にも例のない新しい形態のお店です。店内は、茶系と白をベースにした色づかいで、落ち着いた雰囲気につつまれています。

 お店の責任者の辰巳真理さんは、立命館衣笠キャンパスの生協食堂で4年経験し、「食堂の仕事がおもしろい」という明るくて元気な26歳。調理師資格も取り、いまはフードコーディネーターの検定試験に挑戦中とのこと。「食堂しか知らないので、もっとお店のことを勉強しなくては…」と意欲的に新しい仕事に取り組んでいます。

 「学生さんは司法試験受験のための勉強にいそがしく、朝昼晩の3食を生協でとる人もいるほど(ただし朝はコンビニ弁当)。健康への関心も高いので、ビュッフェのメニューは、野菜を多く、肉より魚、揚げ物より煮物を重視しています。昼食は1週ごとにメニューを変え、夕食は定食とおばんざいで毎日違うメニューにしています」と辰巳さん。一日の利用者は平均して昼食が350人ぐらい、夕食が200人ぐらいとのこと。食事中の学生さんから「野菜が多くておいしくて安いので、いつも利用しています」と感想が返ってきました。

 「カフェは、コーヒー1杯一般200円で、組合員はその約30%引(130円)と格安で利用できます。さらに自慢は、辰巳さんみずから市内有名店のケーキを食べ歩いて選んだケーキのラインアップ。「フランス屋」「松之助」「レ・フレール・ムトウ」「京菓子烹果」とその名を聞いただけでケーキファンなら喜びそう。「近くにケーキ屋さんがないので、近所の人が子どもさんをつれて買いにこられるんです」と想定外の手ごたえも生まれています。


辰巳真理さん

 辰巳さんは、「地域のみなさんにも足を運んでいただいて、“大学と地域の出合いの場”として利用していただけたらうれしいです」と話しています。ちなみにJR二条駅の北西には京都生協のお店「コープ二条駅」もあります。

立命館生協「朱雀キャンパス店」
〒604-8415
京都市中京区西ノ京朱雀町1番地
Tel:075-813-8470


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