
▲人だかりの「きものショー」

▲観光客の指先に伝統工芸品の竹トンボ。心が通い合う・・・

▲21世紀西陣工房展示即売コーナー

▲西陣織・唐織丸帯の実演

▲専務理事 碇山俊光さん(左)
副館長 大槻ゆづるさん(右) |

▲7階建ての西陣織会館
西陣織会館が広い駐車場を備えて現在地(堀川通今出川南入)にオープンしたのは、1976年のこと。前身の西陣織物館(1954年開館)は、現在、京都市考古資料館(京都市重要文化財指定)として平安京以来の京の歴史を伝えています。会館では、きものショー、西陣織手織体験、きもの体験など、さまざまなお楽しみ企画があります。
きものショーは織物館時代から始まり、54年の歴史を誇っています。1日7回(冬期間は6回)、1回15分、年末年始の6日間を除いて年中無休で開催され、年間の見学者は約70万人。会館を運営する西陣織工業組合の専務理事・碇山俊光(いかりやま としみつ)さんは、「年数・回数の多さでは世界にも例のないファッションショー」といいます。
手織体験では、幅約20cm×長さ約30cmのミニテーブルセンターを織って持ち帰ることができます。所要時間は約40分。1度に80人が体験できます。修学旅行生ばかりでなく、市内の小中学校も課外授業で利用されています。
きもの体験も人気で、小紋のきものを着て市内散策を楽しむ観光客も。十二単や束帯、舞妓・芸妓のきもの体験もできます。今でこそきもの体験は京都市内あちこちでできますが、ここが先鞭をつけたと碇山専務。「衣装もかんざしもほんもの。プロが着付けします。きものスタジオで記念撮影もしています」。
2階では西陣織などの実演見学、おみやげ品も多種販売されています。3階は史料室、4〜6階では各種イベントがおこなわれます。
「外国からのお客さまが全体の7〜8割を占めます」と副館長の大槻ゆづるさん。碇山専務は「ここは西陣織を“見る・触れる・体験する・学習する”場。気軽に利用してほしい」と話しています。 |