「京都の生協」No.67 2009年1月発行 この号の目次・表紙

探訪

京都観光の人気スポット・西陣織会館
〜西陣織の魅力を見て触れて体験してほしい!〜


▲人だかりの「きものショー」


▲観光客の指先に伝統工芸品の竹トンボ。心が通い合う・・・


▲21世紀西陣工房展示即売コーナー


▲西陣織・唐織丸帯の実演


▲専務理事 碇山俊光さん(左)
副館長 大槻ゆづるさん(右)

▲7階建ての西陣織会館

 西陣織会館が広い駐車場を備えて現在地(堀川通今出川南入)にオープンしたのは、1976年のこと。前身の西陣織物館(1954年開館)は、現在、京都市考古資料館(京都市重要文化財指定)として平安京以来の京の歴史を伝えています。会館では、きものショー、西陣織手織体験、きもの体験など、さまざまなお楽しみ企画があります。

 きものショーは織物館時代から始まり、54年の歴史を誇っています。1日7回(冬期間は6回)、1回15分、年末年始の6日間を除いて年中無休で開催され、年間の見学者は約70万人。会館を運営する西陣織工業組合の専務理事・碇山俊光(いかりやま としみつ)さんは、「年数・回数の多さでは世界にも例のないファッションショー」といいます。

 手織体験では、幅約20cm×長さ約30cmのミニテーブルセンターを織って持ち帰ることができます。所要時間は約40分。1度に80人が体験できます。修学旅行生ばかりでなく、市内の小中学校も課外授業で利用されています。

 きもの体験も人気で、小紋のきものを着て市内散策を楽しむ観光客も。十二単や束帯、舞妓・芸妓のきもの体験もできます。今でこそきもの体験は京都市内あちこちでできますが、ここが先鞭をつけたと碇山専務。「衣装もかんざしもほんもの。プロが着付けします。きものスタジオで記念撮影もしています」。

 2階では西陣織などの実演見学、おみやげ品も多種販売されています。3階は史料室、4〜6階では各種イベントがおこなわれます。

 「外国からのお客さまが全体の7〜8割を占めます」と副館長の大槻ゆづるさん。碇山専務は「ここは西陣織を“見る・触れる・体験する・学習する”場。気軽に利用してほしい」と話しています。


西陣織会館
場所 〒602-8216 京都市上京区堀川通今出川南入
○市バス 京都駅より=9番 三条京阪より=12番、59番 四条河原町・四条烏丸より=12番「堀川今出川」下車
○タクシー京都駅より約20分
○地下鉄 烏丸線「今出川」駅下車 徒歩約10分
開園時間/午前9時〜午後5時
休館日/お正月休み(12月29日〜1月3日)
ご予約・お問合せ/075-451-9231


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