「京都の生協」No.68 2009年4月発行 この号の目次・表紙


平和をつくろう 〜講演と音楽のつどい〜

 2月7日(土)池坊学園 こころホールで開催

<第一部>講演
「ふつうの人の生きる権利 〜貧困と女性/憲法をくらしのなかに〜」
京都第一法律事務所 糸瀬美保弁護士

 糸瀬先生は、急激な景気の 冷え込みにより、ふつうに働く人びとが貧困におちいるワーキングプアの実態や、そのことが社会にあたえる影響などについて、お話しされました。

  とくに離婚により突然、貧困生活をよぎなくされる女性の問題や、60万世帯の母子家庭のうち50万世帯が貧困レベルにある実態など、弁護士事務所によせられる相談の実例をまじえながら、くわしく説明されました。

  憲法で保障されている個人の尊厳や生存権、勤労の権利などをくらしのなかに生かしていこうとよびかけられました。

  参加者からは、「女性はずっと貧困だったといわれたことに共感した」「これが今日の日本の姿。他人事ではないと実感した」など、多くの声が出されました。


<第二部>公演
「水晶の歌声とバンドゥーラの可憐な響き」
ナターシャ・グジーさん(歌手・バンドゥーラ奏者)

 ウクライナの民族楽器バンドゥーラの哀愁を帯びた美しい音色とナターシャ・グジーさんの水晶のような透明な歌声が会場いっぱいに響きました。

  1986年4月26日、ウクライナ生まれのナターシャさんは6歳の時にチェルノブイリ原発事故で被曝。1996年と1998年に救援団体の招きで民族音楽団のメンバーとして二度来日し、全国で救援公演をおこないました。2000年より日本で本格的な音楽活動を開始されています。

  当日、演奏された曲目はウクライナの子守歌「ママ・マリヤ」や「アヴェマリヤ」のほか、「秋桜(コスモス)」や「いつも何度でも」など日本でも親しまれている曲も披露されました。

  公演の合間にふるさと・ウクライナや、いっしょに被曝した友人への思いなどについて流ちょうな日本語で話されました。最後は「ふるさと」を会場の参加者と一緒に熱唱されました。

  参加者からは「胸に響く美しい歌声に心が洗われ、涙が自然とこぼれました」「平和の大切さを強く感じました」「チェルノブイリでの悲しい思いに涙が出ました」「あやまちは二度と繰り返さないでくださいの言葉と、天使のような歌声が深くしみ入りました」などの声が寄せられました。

 


200人をこえる来場者で満席。熱気に包まれる会場


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