「京都の生協」No.68 2009年4月発行 この号の目次・表紙

京都消費者問題シンポジウム 2009年3月17日 ハートピア京都

くらしの安心安全は、私たちの手で


消費者団体訴訟制度発足1年、見えてきた消費者の権利と義務
主催:京都消費者契約ネットワーク・コンシューマーズ京都・京都府生協連

 京都消費者契約ネットワーク・下岡彰子さんが司会を担当、京都府生協連・小峰耕二専務理事が開会あいさつしました。



松本久美子さん
 第一部として、元京都市市民生活センター消費生活専門相談員・松本久美子さんの講演がおこなわれました。松本さんは、相談員としてかかわられた「乳幼児を乗せるバギーの支柱が折れるクレームが多発した問題」、多くのお年寄りが被害者になった「金の現物まがい商法・豊田商事事件」などの経験を中心にお話をされました。
 


 第二部パネルディスカッションでは、司法書士・石田郁雄さんから「おかしいやん! ケータイのたっかいパケット料」、弁護士・長野浩三さんから「セレマに見る積み立て金は誰のもの」と題する報告がありました。


野々山宏さん

長野浩三さん

石田郁雄さん


 京都消費者契約ネットワーク・野々山宏理事長(弁護士・京都産業大学法科大学院教授)からコメントがあり、「あなたの力で社会は変わる」と強調。

  野々山さんは、消費者本来の力を発揮するには「ひとりひとりの選択基準で商品やサービスを購入すること、被害を告発すること、問題事業者・行政を動かすこと、消費者団体を支え動かすなどの行動が必要」だとのべました。

  さらに、消費者庁構想への期待、消費者団体訴訟制度の実情と損害賠償制度の設立の必要性について話され、「今こそ消費者の力を自覚的に発揮しよう」とよびかけました。

  当日は、80人をこえる参加者があり、消費者被害にあわれた方からの発言もありました。

  コンシューマーズ京都・原強理事長が、閉会のあいさつをのべました。


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京都府生活協同組合連合会連合会