「京都の生協」No.69 2009年8月発行 今号の目次

京都府生協連 第56回通常総会開催

全議案を可決、役員18人を選任、総会アピールを採択


開会のあいさつをする小林智子会長理事

 6月30日(火)午後1時30分より、池坊学園 洗心館で「京都府生活協同組合連合会第56回通常総会」を開催しました。
 今総会の代議員数は41人で、当日の出席は本人出席35人、委任出席2人、書面出席3人でした。ご来賓はじめ、90人の参加となりました。
 小林智子会長理事が開会のあいさつをのべ、つづいてご来賓の小林裕明・京都府府民生活部副部長(山田啓二・京都府知事代理)、木村幹雄・京都労働者福祉協議会会長から、ご祝辞をいただきました。


小林裕明・京都府府民生活部副部長
(山田啓二・京都府知事代理)

木村幹雄・京都労働者福祉協議会会長

 あわせて京都府議会議長、京都市長、国会議員、各関係団体、各生協などからいただいた77通の祝電・メッセージをご紹介しました。
 提案されたすべての議案が、可決されました。員外理事をふくむ16人の理事と2人の監事が選任されました。2009年度の役員体制は左ページのとおりです。
 さいごに沼澤明夫常任理事が総会アピールの採択について提案し、拍手で確認しました。


祝電・メッセージをお寄せいただいた方がた (敬称略・順不同)
自由民主党衆議院議員 いざわ京子 民主党衆議院議員 山井和則 京都府社会福祉協議会会長 立石義雄
自由民主党衆議院議員 清水鴻一郎 民主党衆議院議員 福山哲郎 京都市社会福祉協議会会長 原  健
自由民主党衆議院議員 中川泰宏 民主党衆議院議員 松井孝治 京都商工会議所会頭 立石義雄
自由民主党衆議院議員 山本ともひろ 日本共産党衆議院議員 穀田恵二 JA京都中央会会長 中川泰宏
民主党衆議院議員 泉ケンタ 日本共産党衆議院議員 井上さとし 京都府漁業協同組合連合会代表理事会長 佐々木新一郎
民主党衆議院議員 北神けいろう 京都市長 門川大作    
民主党衆議院議員 前原誠司 京都府議会議長 林田 洋    

10人の代議員が発言



「まとめ」の報告をする
小峰耕二専務理事
 当日は10人の代議員から、地域生協・大学生協・医療生協・職域生協の活動、平和の取り組みについて活発な発言がありました。
 これらの発言をふまえ、小峰専務理事は「この1年の多様な活動について報告をいただいた。これらをしっかりとうけとめ、みなさんがたといっしょに連合会の活動をすすめてまいりたい」とのまとめをおこないました。



2009年度体制


6月30日現在(敬称略)*印は新任
会長理事 小林 智子(員外)
副会長理事 中森 一朗(京都大学生活協同組合専務理事)
専務理事 小峰 耕二(員外)
常任理事 今西 静生(京都府庁生活協同組合専務理事)
常任理事 沼澤 明夫(大学生活協同組合京都事業連合専務理事)
常任理事 村田 二三男*(京都生活協同組合常務理事)
常任理事 廣瀬 佳代(員外)
理事 小野 留美子(乙訓医療生活協同組合専務理事)
理事 金谷 薫(全京都勤労者共済生活協同組合専務理事)
理事 佐々木 郁子(生活協同組合生活クラブ京都エル・コープ 理事長)
理事 田中 弘(京都医療生活協同組合専務理事)
理事 羽賀 省二*(京都教育大学生活協同組合専務理事)
理事 毛利 雅彦*(同志社生活協同組合専務理事)
理事 行松 龍美(やましろ健康医療生活協同組合専務理事)
理事 右近 裕子(員外)
理事 高田 艶子(員外)
監事 笠谷 敏子*(京都生活協同組合理事)
監事 酒井 克彦*(立命館生活協同組合 専務理事)
(事務局)
事務局長 坂本 茂
事務局次長 髙橋 薫
事務局担当 川端 浩子
渉外・教育担当 原 強

今回退任された役員のみなさん (敬称略)
理事 粟飯原 利弘
(龍谷大学生協専務理事)
理事 大塚 正文
(京都橘学園生協専務理事)
監事 末廣 恭雄
(京都府医・府大生協専務理事)
監事 眞柄 征市
(乙訓医療生協理事)

総会アピール

 激しく急速に変化する時代だからこそ、生協の理念・協同組合の定義・価値・原則を大切にして組合員・地域の願いにこたえましょう!

 2008年の世相をあらわす漢字が「変」であったように、いま私たちのくらしをめぐる状況に大きく激しい変化が生じています。

 昨年の前半は原油・穀物などの価格高騰により、食料品・燃料などの必需品の値上げラッシュで、消費者・農漁業者・中小自営業者のくらしと営業に困難が重なりました。後半はアメリカ発の金融危機を契機に、世界をまきこむ同時不況に突入し、自動車産業はじめ輸出に過度に依存してきた日本経済は景気持続基調から一転、「戦後最悪・最大の経済危機」といわれる局面に入りました。

 これまで「構造改革」の名のもとに、雇用制度や医療・年金・福祉の全面にわたる社会保障制度の改悪がすすめられてきたなかでの景気後退は、国民生活にきわめて厳しく深刻な状態をもたらしています。ワーキングプアと失業が大量に発生し、「格差と貧困」問題はますます重大化して、多くの国民の生存じたいを脅かす事態が進行しています。

 このようななか、一方で、弱肉強食の市場競争をつうじて豊かさを獲得しようとするのではなく、人間と地球環境・地域社会の「共生」をもとめ、利益追求を至上目的としない実践がいろいろな分野に広がっています。生活協同組合も、そのような社会的経済組織のひとつであり、資本主義が生みだす社会的な矛盾・ゆがみ・ひずみにたいし、みずからの力で新しい未来をつくりだそうという理念をもって誕生・成長してきました。

 生協は今日、全国で2400万人の組合員が参加する日本最大の消費者組織として成長・発展しています。一人ひとりが平和で幸せな生活を築くことのできる社会の実現のために、生協がはたしてきている役割は大きなものがあります。消費者運動と世論の高まりのなかで、このたび、消費者行政を一元化するための法律・組織の整備・充実にむけて、あらたな一歩がふみだされました。食の安全・安心の課題をはじめ、医療や社会保障、環境などの分野においても、消費者権利が十分に確保されなければなりません。

 本日、京都府生活協同組合連合会は第56回総会を開催し、京都における生協への加入組合員数が66万9500人を数え、地域・学園・職域・医療・共済などの多くの分野で、旺盛な事業と活動をすすめていることをたしかめあいました。

 世界中の国ぐにが国境を越えて激しく急速に変化していく時代だからこそ、私たちは生協の理念・協同組合の定義・価値・原則を大切にした事業・活動・組織運営をすすめ、組合員の願いにこたえていかなければなりません。また、地域社会の一員として、さまざまな団体・個人との連帯の輪を広げる取り組みをつよめ、「人間らしいくらしの創造と持続可能な社会の実現」にむけて、組合員・役職員がともに生協組織がそなえている力を発揮していこうではありませんか。

2009年6月30日 京都府生活協同組合連合会