「京都の生協」No.70 2010年1月発行 今号の目次

  第16回京都府生協大会
「2009・京都・たべるたいせつ」フォーラム開催

 2009年10月31日(土)、京都テルサで、「2009・京都・たべるたいせつ」フォーラム(第16回京都府生協大会)を開催。
 今年は「『おいしい』ってどういうこと?—“だし”と水をクローズアップ!」をテーマに体験・学習をおこない、70人が参加しました。
 フォーラムは、京都府生協連・右近裕子理事が司会を担当、開会にあたり、小林智子会長理事があいさつをのべました。


 「おいしい」ってどういうこと?— だし と水をクローズアップ!
 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 冨田圭子先生 WITH .デリパ部

 京都府立大学大学院生命環境科学研究科の冨田圭子助教に講師をお願いし、「だしと水」をテーマに体験学習をおこないました。京都府立大学デリパ部(デリシャス・パーティを略したものとのこと)の学生のみなさんにも、お手伝いただきました。


冨田圭子 助教

 はじめは京都の三名水のひとつ、「染井の水」とフランスの水「コントレックス」「水道水」の3種類の水の飲み比べ。
 水に含まれるミネラルの量により、味がちがうことを会場のみなさんにたしかめていただきました。
 冨田先生は、「『おいしい』というのは五感で感じ、味には五味(甘味・酸味・苦味・塩味・旨味)がある」と説明。そして、いよいよ「だし」の飲み比べの開始です。
 「染井の水(軟水)」を使い昆布・鰹節でだしをとったもの、「コントレックス(硬水)」を使い昆布と鰹節でだしをとったもの、「水道水(軟水)」に顆粒の「だしのもと」を溶いたものの3種類で飲み比べました。
 日本料理の基本となる「だし」には日本の水(軟水)が向き、フランス料理など長い時間をかけて「だし」をとる文化にはフランスの水(硬水)が向いているとのこと。
 冨田先生は「日本料理の五味や五色、五法(ゆで・なま・焼く・揚げる・蒸す)を五感で味わえることに感謝しましょう」とよびかけられました。
 参加者からは「五法をもっと大事にして食事したい」「水の飲める環境を大事にしていきたい」などの感想がよせられました。


おいしいのはどれかな……。

 ~小学生のための通信プログラム~
 「たべる*たいせつキッズクラブ」のとりくみ報告

 京都生活協同組合 たべる*たいせつキッズクラブ

 フォーラム前半は、京都生協の小学生とその家族のための「食」の通信プログラム「たべる*たいせつキッズクラブ」の活動報告。
 京都生活協同組合組織運営部と、たべる*たいせつキッズクラブサポーターの高嶋いずみさん、上村安江さんがとりくみと活動の紹介をしました。
 キッズクラブの活動は、キッズクラブに加入している小学生が旬の食べ物やそれを使ったお料理にチャレンジした様子をおたよりカードに書いて送る、サポーターが送ってもらったおたよりカードにお返事を書いて返すというとりくみです。
 フォーラム参加者全員がサポーターになって、お返事書 き体験をしていただきました。
 参加者からは「食育って大切なことと思っています」「久しぶりにおたより体験をさせていただき、これからも離れて住んでいる孫たちに手紙を書こうと思いました。喜んでもらえるかな?」などの感想がよせられました。


キッズクラブ・サポーターさんたち

  きょうと食の安心・安全意見交換会

 2009年10月9日(金)、第2回意見交換会が京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所で開催されました。
 京都府連合婦人会、NPO法人京都消費生活有資格者の会、NPO法人コンシューマーズ京都から13人が参加。京都府生協連から廣瀬佳代常任理事、坂本茂事務局長、橋薫事務局次長、川端浩子事務局担当が出席しました。
 京都府農林水産部農産課・野田泰豊主査から京都の茶生産の状況などについて、京都府山城北農業改良普及センター・澤崎肇副所長から安心・安全の取り組みについて、それぞれ報告があったのち、茶業研究所・藤井孝夫所長に研究所内の施設・茶園の案内をしていただきました。

  2009年度 食育リレー講座
~舞鶴で開催~

 2009年8月20日(木)、生協たべる*たいせつキッズクラブ体験企画「舞鶴の海と魚を体験しよう」(京都府漁業協同組合連合会・京都生活協同組合・京都府生活協同組合連合会などの共催)を開催しました。
 当日は、キッズクラブメンバーとその保護者のみなさんを中心に71人の参加となりました。魚市場の見学、地引網体験、捕った魚での昼食、マイナス25℃の冷凍庫体験。親子そろって楽しみながらの一日となりました。

魚市場の見学