「京都の生協」No.73 2011年1月発行 |
 |
|
「京の匠に学ぼう! 親子手づくり教室」を開催
(社)京都府食品産業協会・京都生活協同組合・京都府生活協同組合連合会の連携で |
京都府生協連では「2010・京都・たべるたいせつフォーラム」企画として、「京の匠に学ぼう!親子手づくり教室」を開催。昨年につづき、京都の食文化についての理解をふかめる体験型食育活動を実施しました。
講師には(社)京都府食品産業協会が認定する「味の匠 京のフードマイスター」の方がたをお招きし、「とうふづくり」「生菓子づくり」「パンづくり」を体験しました。

(左から)宮本輝夫さん、柳原邦充さん、岡本隆史さん、上田孝郎さん
|
生菓子づくり
2010年11月20日(土)、コープきぬがさ会館で、生菓子づくりを体験しました。
講師は、京都府生菓子協同組合の宮本輝夫さん、柳原邦充さん、上田孝郎さん、京菓子協同組合の岡本隆史さん。「味の匠 フードマイスター」から、ていねいに生菓子づくりを教えていただきました。
はじめに、宮本さんから生菓子の歴史や歳時記などのお話がありました。
いよいよ、生菓子づくりです。今回は、白あんと求肥(ぎゅうひ)でつくった「練りきり」と、白あん・小麦粉・餅粉・上新粉でつくった「こなし」を混ぜ合わせた生地をつかい、季節にちなんで「菊」「紅葉」「枯葉」「栗」の4種類をつくりました。
参加した子どもたちからは「むずかしかったけれど、おもしろかった」「もっとつくりたかった」などの感想がありました。親子あわせて50人が参加しました。
|
とうふづくり
2010年11月6日(土)、平安会館でとうふづくりを体験しました。
京都府豆腐油揚商工組合の永井増治副理事長にご指導いただきながら、こだわりの豆乳を使ってのとうふづくりと、とうふの食べ比べをしました。
永井さんは「純とうふ」のこだわりや歴史、とうふができるまでを写真を使って紹介されました。
参加者は、湯煎された豆乳をカップに受けとり、「にがり」を入れて、左右に5回かき混ぜました。ふたをして3分待つと、あたたかいとうふができあがりました。
つぎは、国産大豆100%の豆乳と「にがり」で作ったとうふと、輸入と国産のブレンド大豆とすまし粉でつくったとうふの食べ比べです。
食べ比べた子どもたちからは「ぜんぜん違う!」「国産大豆とにがりのほうは、大豆の味がする!」との感想が聞かれました。質問タイムでは「にがりはどのようにしてできるの?」「1日に何個のとうふをつくるの?」など、つぎつぎと手が上がりました。親子あわせて32人が参加しました。
|

永井増治さん
|

じょうずにかたまるかな……
|
|
|
食育企画「森のめぐみを体験しよう」 ~京北町で開催~ |
2010年8月24日(火)、京都市右京区京北町で、生協・たべる*たいせつキッズクラブの食育企画を開催し、キッズクラブのメンバーとそのきょうだい、保護者など15家族53人が参加しました。
実施団体は、京都府森林組合連合会・京都生活協同組合・京都府生活協同組合連合会・食育活動研究会・きょうと食育ネットワークの5者で、京都府協同組合連絡協議会が後援しました。
参加者は、京都市京北森林公園に到着後、「森林とたべもののつながり」の紙芝居を見たり、森林公園・村山寛さんの説明でキノコ栽培室を見学しました。

サルトリイバラ餅づくり
|
つづいて、京北地域で林業の活性化にむけて活動する女性グループ「樹々(じゅじゅ)の会」の協力で、クロモジという樹木からのお箸づくり、ホオ葉めしづくりやサルトリイバラ餅づくりを体験。いぶり干し、猪肉汁などといっしょにいただきました。
午後は、吉野山自然観察の森に移動し、所有者の井本壽一さんから説明を聞いたあと、河原の石を使ってのクルミ割りや、ヒノキの間伐をしました。みんなで力を合わせ、ヒノキの木を綱で引き倒すと、拍手や歓声がわきおこりました。京北の自然と郷土食にふれる「食育」の一日となりました。

ヒノキの間伐体験