「京都の生協」No.73 2011年1月発行 | ![]() |
![]() |
美山町自然文化村 ─かやぶきの里は人と自然が共生するエコ・ツーリズムの里─ |
かやぶき民家が今なお息づく美山町。日本の農山村の原風景がそこに暮らす人びとの生活とともに守られています。今回は京都府南丹市美山町にある「財団法人 美山町自然文化村」を訪ねました。
![]() 河鹿(かじか)荘 |
![]() かやぶきの里・北村 |
1989年7月に、都市と農村の交流施設として生まれた美山町自然文化村は、都会の方がたに「ふるさと」を提供しています。由良川沿いにある自然に囲まれたレジャー施設で、観光りんご園、ばら園、オートキャンプ場などの野外施設が自然の中に点在しています。
![]() 観光りんご園 ~ふれあいりんご会員を募集中~ |
観光りんご園ではりんごの木のオーナー制度が人気。創作体験館では陶芸や紙すき、そば打ちなどが体験でき、楽しみながら伝統的な技術を学ぶことができます。レストランでは、美山の天然アユや京地どりを使ったすき焼き、鹿肉を使った名物料理などもいただけます。
宿泊施設の河鹿荘は、2001年に松鉱石を使った薬石風呂・炭埋風呂を増設。清流由良川を臨む露天風呂では、自然との一体感が味わえます。
原生の森を歩く「芦生の森ネイチャーガイドハイキング」も人気です。芦生の森は、日本海に流れ込む延長146kmの由良川が流れはじめる源流域です。
京都大学芦生研究林との連携で、動植物に精通したネイチャーガイドが深い森を案内しながら同行。自然のすばらしさや大切さをともに分かち合えます。
自然豊かな美山町自然文化村では、子どもむけの環境学習や修学旅行も積極的に受け入れ、人と自然とのつながり、人と人とのつながりを大切にしています。
「この景観や美山の伝統文化を子どもたちにできるかぎり残して、つなげていきたい」と支配人の髙御堂 厚(たかみどう あつし)さんとイベント担当・フロント係の大野琢馬(おおの たくま)さんはおっしゃっています。
|