「京都の生協」No.75 2011年8月発行 今号の目次

  京都府生協連 第58回通常総会

 全議案を可決、役員20人を選任、総会アピールを採択

 2011年6月15日(水)、午後2時から池坊学園洗心館で、「京都府生活協同組合連合会第58回通常総会」を開催しました。
 今総会の代議員数は43人で、当日の出席は本人出席35人、委任出席2人、書面出席6人でした。ご来賓をはじめ、90人の参加となりました。


金谷浩志・京都府府民生活部部長
(山田啓二・京都府知事代理)

稲葉伸二・京都労働者福祉協議会事務局長
(細田一三・京都労働者福祉協議会会長代理)

開会のあいさつをする
小林智子会長理事

 小林智子会長理事が開会のあいさつをのべ、つづいてご来賓の金谷浩志・京都府府民生活部部長(山田啓二・京都府知事代理)、稲葉伸二・京都労働者福祉協議会事務局長(細田一三・京都労働者福祉協議会会長代理)から、ご祝辞をいただきました。
 坂本茂事務局長が、国会議員、各関係団体、各生協からいただいた76通の祝電・メッセージをご紹介しました。
 提案されたすべての議案が可決されました。員外理事をふくむ18人の理事と2人の監事が選任されました。2011年度の役員体制は以下のとおりです。
 さいごに高田艶子理事が総会アピールの採択について提案し、拍手で確認しました。


全議案を可決

今回退任された役員のみなさん (敬称略)
理事 北村英和
(京都生活協同組合常務理事)
理事 末廣恭雄
(京都府立医科大学・
府立大学生活協同組合
専務理事)
理事 児玉恵美
(京都工芸繊維大学
生活協同組合専務理事)
監事 粟飯原利弘
(龍谷大学生活協同組合
専務理事)
監事 斎藤紀子
(京都生活協同組合常任理事)

祝電・メッセージをお寄せいただいた方がた (敬称略・順不同)
民主党衆議院議員 泉 ケンタ 民主党衆議院議員 豊田潤多郎 民主党衆議院議員 前原 誠司
民主党衆議院議員 山井 和則 民主党参議院議員 福山 哲郎 民主党参議院議員 松井 孝治
公明党衆議院議員 池坊 保子 日本共産党衆議院議員 こくた恵二 日本共産党参議院議員 井上さとし
京都府社会福祉協議会会長 柏原 康夫 京都市社会福祉協議会会長 村井 信夫 京都商工会議所会頭 立石 義雄
京都府森林組合連合会
代表理事会長
梅原 久弘 京都府漁業協同組合連合会
代表理事会長
佐々木新一郎  

  10人が活発に発言

 当日は10人の代議員およびオブザーバーから、地域生協・大学生協・医療生協・職域生協の活動について活発な発言がありました。
 これらの発言をふまえ、小林智子会長理事は「この一年の多様な活動について報告をいただきました。意見や要望もいただきました。これらをしっかりとうけとめ、みなさんがたといっしょに連合会の活動をすすめてまいりたい。
 今年度はとくに会員間の交流をすすめていきたい。みなさんがたの積極的な参加を期待しています」とまとめをおこないました。

 発言者とテーマ


  2011年度体制

役員の状況(2011年6月15日現在) ※印は新任
役職名 氏名 所属生協・役職名
代表理事・会長理事 小林 智子 員外
副会長理事 中森 一朗 京都大学生活協同組合 専務理事
常任理事 今西 静生 京都府庁生活協同組合 専務理事
常任理事 沼澤 明夫 大学生活協同組合京都事業連合 専務理事
常任理事 廣瀬 佳代 員外
理事 大川 肇 全京都勤労者共済生活協同組合 専務理事
理事 大島芳和 ※新 京都生活協同組合 常務理事
理事 大塚正文 ※新 京都橘学園生活協同組合 専務理事
理事 小野 留美子 乙訓医療生活協同組合 専務理事
理事 上掛 利博 ※新 京都府立医科大学・府立大学生活協同組合 理事
理事 酒井 克彦 ※新 立命館生活協同組合 専務理事
理事 佐々木 郁子 生活協同組合生活クラブ京都エル・コープ 理事長
理事 田中 弘 京都医療生活協同組合 専務理事
理事 日岡 豊子 ※新 京都生活協同組合 理事
理事 行松 龍美 やましろ健康医療生活協同組合 専務理事
理事 渡辺 明子 ※新 京都生活協同組合 副理事長
理事 右近 裕子 員外
理事 高田 艶子 員外
監事 毛利 雅彦 ※新 同志社生活協同組合 専務理事
監事 湯浅 美恵子 ※新 京都生活協同組合 理事

(事務局)
事務局長 坂本 茂
事務局担当 川端 浩子
事務局担当 岡本 朋子
渉外・教育担当 原 強

  総会アピール

 人と人がつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現をめざしていきましょう!

 3月11日に発生した東日本大震災により、多くの方がたがお亡くなりになられたことにたいし、お悔み申し上げますとともに、被災された方をはじめ避難生活をよぎなくされておられるみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。
 被災地の生協は、発災直後から地域住民のいのちとくらしをささえる活動をはたしつづけてこられており、京都の生協においても全国の生協とともに救援物資の提供、店舗・共同購入等の事業継続や医療・共済活動への支援、募金・ボランティア要請対応などの取組みをすすめてきました。しかし、3ヵ月以上たった現在も、被災地においては筆舌につくしがたい困難がつづいており、福島第1原子力発電所にかかわる事故の収束も見通すにはいたらない状況です。
 岩手・宮城・福島県などにおける農林水産業や中小地場産業への打撃、避難生活の長期化などの影響をうけて、被災地の生協は幾多の事業的な苦境に直面しています。ひきつづき、全国の生協からの支援が必要です。
 今回の大災害は、私たちのくらしのうえでも、多くのことを浮き彫りにしました。現在の日本社会が原子力発電や石油に依存した電力・エネルギー消費を土台にして成り立っていること、サプライチェーン(商品調達網)のグローバル化のなかでの「寸断」が世界全体の自動車生産から消費者に身近な食品・飲料・日用品にいたるまで深い影響をもたらすこと、地域社会の人口減・高齢化のもとで行政・医療・福祉機能が急速に弱まっていることなど――これらをうけて、個々人の消費生活においても歴史的な変化がはじまっています。
 阪神・淡路大震災が発生した1995年は「ボランティア元年」といわれ、市民による「あらたな社会参加」スタイルをつくりだしました。それから16年、今回の大災害のなかで、日常の買い物行動をつうじて被災地を支援していこうという「消費をつうじた社会貢献」活動がかつてない高まりをみせています。あわせて、「人と社会とのつながりのなかで安心を確認できるくらし方」への共感が広がっています。こうした生活価値観の採用は、「一人は万人のために、万人は一人のために」という生協の理念と重なるものであり、「消費者市民社会」の形成にむかっての大きな前進です。こんごの生協の事業と運営に重要な影響を及ぼしていくことでしょう。
 本日、京都府生活協同組合連合会は第58回通常総会を開催し、京都府内において生協への加入組合員数が69万人をこえ、会を構成する19生協が経営環境のきびしさをうけとめながらも旺盛な事業と活動を展開していることを確認しあいました。日本生協連「日本の生協の2020年ビジョン」は「人と人がつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現をめざします」とうたっています。被災地の一日も早い生活再建・地域復興にむけて、京都の生協においても積極的に協同・連帯の精神を発揮していきましょう。
 国連は2012年を国際協同組合年とすることを決めました。協同組合の価値・理念・仕組みについての理解を社会に広めていく絶好の機会です。全会員で国際協同組合年を記念する取組みをすすめていきましょう。京都府生活協同組合連合会は、府内における生協の「中央会的機能」をはたす会員連合組織として、その役割を発揮し、府内外の期待に力づよくこたえていきます。

2011年6月15日
京都府生活協同組合連合会