「京都の生協」No.77 2012年4月発行 今号の目次

 3月17日(土)、御所西・京都平安ホテルで、2012国際協同組合年を記念するとともに、京都府生活協同組合連合会創立60周年を記念しての式典・レセプションを開催しました。
 第1部記念式典の開会にあたり、小林智子会長理事があいさつをのべました。
 来賓として、京都府・山田啓二知事、日本生活協同組合連合会・浅田克己会長から、ご祝辞をいただきました。 賀川記念館・賀川督明館長から「賀川豊彦と協同組合」と題して、記念講演をいただきました。つづいて、京都府生活協同組合連合会・横関武顧問から「思い出・賀川豊彦さんとの出会い」が語られました。
 第2部レセプションでは、京都商工会議所・奥原恒興専務理事から乾杯のご発声をいただきました。
 地元選出の国会議員のみなさまはじめ、府議会議員、市会議員、行政、協同組合、地域諸団体、報道関係、学者・研究者、近隣生協の方がたから130人にご出席をいただきました。
 さいごに中森一朗副会長理事が閉会のあいさつをのべました。


京都商工会議所
奥原恒興 専務理事

日本生活協同組合連合会
浅田克己 会長

京都府
山田啓二 知事

京都府生活協同組合連合会
小林智子 会長理事

「ごあいさつ」 京都府生活協同組合連合会
会長理事  小林 智子
 京都府生活協同組合連合会は1951年6月25日に創立され、このたび創立60周年をむかえました。
 当時は戦後復興から高度成長へと日本が大きく転換しはじめる時期でありました。それから今日まで、さまざまな社会の変化をへて、京都における生協の連合会として、大きな節目をむかえることができましたことを、たいへんうれしく思っております。創立60周年をむかえるにあたり、これまでご指導・ご支援いただいた多くのみなさまがたに感謝と御礼を申し上げます。
 現在、地域・大学・医療・職域・共済の19の会員生協が、それぞれの分野で旺盛に事業を展開し、全体では、組合員数のべ70万人、総事業高1100億円の規模となり、京都の消費者のくらしや健康をささえています。
 この間、京都府生協連の重要な課題として、国や地方自治体における食の安全・消費者施策、あるいは災害対策、平和・環境活動などに積極的に取り組んでまいりました。いずれも大きな前進があり、京都の生協の中央会的組織として、そして府内最大の消費者組織として、役割をはたすことができたのではないかと思っております。
 昨年発生した東日本大震災では、人と人のつながりや協同することの価値が再認識されました。また、2012年は国際協同組合年でもあり、あらためて協同組合の使命について考える機会にしていかねばなりません。
 創立60周年を契機に、さらに地域のみなさまがたとのつながりをつよめ、協同のよりよい社会づくりをめざす決意をあらたにしております。ひきつづきのご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
「お祝い」 京都府知事  山田 啓二
 この度、京都府生活協同組合連合会が創立60周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。
 貴連合会は昭和26年の創立以来、府内生協の連携や円滑な事業推進のため御尽力され、その発展に大きな役割を果たされてきました。貴連合会会員生協の組合員は70万人を数え、生協の事業活動は、生活用品の供給をはじめ、医療、福祉、共済など様々な分野に広がり、府民の暮らしの向上に大きな役割を果たしていただいております。
 また、貴連合会は食の安全をはじめ、環境、災害対策、消費者問題などの課題に行政機関とも連携しながら積極的に取り組まれるなど、府民生活の安心・安全に多大の貢献をいただいており、長年にわたる御活動に深く敬意と感謝を表する次第です。
 昨年は、東日本大震災という未曾有の災害を経験し、現在もなお復旧・復興に向けて懸命の努力が行われているところです。改めて、亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。
 今年に入りましても、電力需給の逼迫をはじめ、欧州諸国の経済情勢の悪化等に伴う記録的な円高や長引く雇用情勢の悪化など、厳しい状況が続く中にあって、今こそ行政と府民の皆様がさらに連携・協働して、直面する課題にしっかりと対応していかねばなりません。京都府では「だれもがしあわせを実感できる希望の京都」を実現するため、防災対策を始め、社会基盤の整備や産業の競争力強化など、地域発展の基盤づくりを進めるとともに、環境問題などの社会的課題に立ち向かうため全力を挙げて取り組んでいるところですが、貴連合会におかれましても、みんなが安心して暮らし、互いを尊重して支え合い、魅力にあふれた京都づくりを進めるため、より一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げます。
 結びに、創立60周年を契機として、貴連合会が益々の御発展を遂げられますとともに、組合員の皆様方の御活躍、御健勝を心より祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
「お祝い」 日本生活協同組合連合会会長  浅田 克己
 京都府生活協同組合連合会が創立60周年を迎えられましたことに、全国の生協の仲間を代表して心よりお祝い申し上げます。創立以来、京都府生活協同組合連合会と会員生協組合員、役職員の皆様が、府民のくらしの改善・向上のために多大な努力と実績を積み重ねてこられましたことに深く敬意を表する次第でございます。
 昨年の東日本大震災、それに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により被災されたすべての方々に心からお見舞いを申し上げます。また、京都府生協連と会員生協の皆様から多くの支援をいただきました事に、重ねて感謝申し上げます。今後も復興支援を続け、現地の実態を広く社会に伝えることが協同組合としての役割であると考えます。
 現在、京都府生協連の加盟会員数は19生協で組合員数は70万人を超えており、今や地域社会が直面する問題はすなわち生協が取り組む課題であるととらえる必要があります。消費者・組合員による透明性のある運営を基礎とし、生活をとりまく課題へ生協が挑戦することは、社会的な期待であり責任と考えます。
 大きな転換期を迎える今、全国の生協と日本生協連は2020年ビジョンとして「人と人がつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現」を目標に掲げました。国際協同組合年を契機として生協の協同と連帯の精神を力強く発揮し、ご一緒にこの目標に向かって進んでまいりたいと思います。
 京都府生活協同組合連合会と会員の皆様がこの60年の歩みの上に、今後さらにご活躍されますよう、全国の生協とともに心より祈念申し上げます。

  みなさまから、お祝いのスピーチをいただきました(順不同・役職は2012年3月17日現在)


新党きづな
豊田潤多郎 衆議院議員

民主党
福山哲郎 参議院議員

民主党
平 智之 衆議院議員

民主党
泉ケンタ 衆議院議員

京都府中小企業団体中央会
渡邉隆夫 会長

京都府農業協同組合中央会
中川泰宏 会長

国民生活センター
野々山宏 理事長

農林水産省近畿農政局
小栗邦夫 局長
   
京都労働者福祉協議会
細田一三 会長

(社)京都府食品産業協会
山本隆英 会長

祝電・メッセージをいただいた方がた(敬称略・順不同)

民主党 衆議院議員 小原舞
民主党 衆議院議員 前原誠司
民主党 衆議院議員 山井和則
民主党 参議院議員 松井孝治
自由民主党 参議院議員 二之湯さとし
公明党 衆議院議員 池坊保子
日本共産党 衆議院議員 こくた恵二
日本共産党 参議院議員 井上さとし
新党きづな 衆議院議員 豊田潤多郎
京都市長 門川大作
京都府議会 京都創生フォーラム代表 岡本忠蔵
京都府漁業協同組合連合会 代表理事会長 佐々木新一郎
京都中小企業化同友会 代表理事 岩島伸二
愛知県生活協同組合連合会 会長理事 服部正雄
富山県生活協同組合連合会 会長理事 松浦 均
石川県生活協同組合連合会 会長理事 横山和男
福井県生活協同組合連合会 会長理事 藤川武夫
代理出席いただいた方がた(敬称略・順不同)

民主党 衆議院議員 北神けいろう
秘書:仁戸田章一
民主党 衆議院議員 山井和則
秘書:田中良典
民主党 参議院議員 松井孝治
秘書:木元俊大
日本共産党 衆議院議員 こくた恵二
秘書:神原郁己
  ご出席いただいた京都府議会議員・
京都市会議員の方々(敬称略・順不同)


日本共産党 京都府議会議員 前窪義由紀
日本共産党 京都府議会議員 西脇郁子
日本共産党 京都市会議員 山中 渡
公明党 京都市会議員 井上のり子
公明党 京都市会議員 津田早苗

  記念講演「賀川豊彦と協同組合」賀川記念館 賀川督明 館長

賀川記念館 賀川督明 館長

 講演に立った賀川督明館長は、賀川豊彦のお孫さんにあたります。賀川豊彦の生涯をかけた活動をていねいにふりかえりながら、国際協同組合年にあたり、あらためて賀川の思想から学ぶべきものについて、お話をいただきました。

 賀川豊彦は、1909年、神戸のスラム街に入り、救貧・防貧活動を開始しました。その活動は、教育・医療・給食・宿泊・相談・職業紹介など、多方面におよびました。

 1918年、米国での神学研究を終えて帰国したのちは、労働運動・農民運動にたずさわり、1920年日本最初の消費組合である共益社を、翌年には神戸購買組合・灘購買組合を設立しました。

 賀川豊彦とその仲間たちの活動は、神戸にとどまらず、関東大震災を契機に全国に広がりました。福祉・教育・医療・生産・労働・協同組合・平和・人権・共生という、人間のくらしを支える土台となる課題について、開拓者的な役割をはたしました。

 賀川督明館長は、「一人は万人のために、万人は一人のために」という言葉の意味をあらためて考えあいながら、「総合性」という視点、「弱い立場の人びと、痛みをもつ人びと」の立場に立って物事をみていくという視点が重要であるとのべられ、講演を結ばれました。


「思い出・賀川豊彦さんとの出会い」
京都府生活協同組合連合会  横関 武 顧問


京都府生協連 横関武 顧問

 横関顧問は「生まれつき視力がほとんどなく、軍国主義の世の中で兵隊になれない障害者は人間扱いされなかった」「戦後、みずからの生き方に悩んでいた青年期に賀川さんに出会った」と、冒頭にのべました。

 賀川豊彦からすすめられて同志社大学神学部に入学、「賀川さんから、労働運動・農民運動・福祉運動、なかでも生協運動について熱をこめて教えていただいた」。

 「賀川さんは、私が牧師になることをのぞんでおられたが、キリスト教の勉強だけでなく、当時は社会福祉にかんする勉強や運動に心をひかれていた」。「賀川さんは『それなら神戸生協を紹介するから、その方面で働いてくれ』といわれたことが、私の生協人生のスタートになった」「『平和とよりよき生活のため』というスローガンを知り、感動し、賛同した」と話されました。

 京都府立大学公共政策学部・上掛利博教授(京都府生協連理事)、小林智子会長理事が聞き手役をつとめました。

横関 武さんのプロフィール
1929年生まれ。1954年同志社大学卒業、 神戸生協(現コープこうべ)入協。以降、同志社大学生協専務理事、京都生協理事長、京都府生協連副会長理事、日本生協連副会長理事などを歴任。

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 当日は、京都府立大学邦楽部のみなさんがお祝いの演奏をしてくださいました。


京都府立大学邦楽部のみなさんによる演奏
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 第1部・記念式典の司会は、京都府生協連・沼澤明夫常任理事が担当しました。
 第2部・レセプションの司会は、京都府生協連・廣瀬佳代常任理事が担当しました。


やあ、おひさしぶりですね。

いつも、お世話になっております。