「京都の生協」No.77 2012年4月発行 今号の目次

  すすめてきたこと
~食品安全の社会システム形成と食育活動の推進をつうじて、地域住民の安心と健康づくりに貢献する課題

 O-157、ダイオキシン、乳製品による大規模食中毒、BSEなど、食の安全・安心にかかわる問題が続発するなか、全国の生協・会員生協・JAなどとともに、京都府生協連は食品衛生法の抜本的な改正をもとめる活動をすすめ、2001年3月地元選出の国会議員をつうじて、46万5620筆の署名を国会に提出しました。

 2001年9月、BSE国内発生があり、これをうけて、わが国の食品安全行政は大きく転換し、2003年食品安全基本法が制定されました。

 2004年2月、京都府内で高病原性鳥インフルエンザの発生があり、地域社会に衝撃が走りました。京都府生協連は、当日から京都府・近畿農政局・国・各政党への要請行動をおこなうとともに消費者への情報提供、生産者への支援企画、府内産品の消費回復の取組みをおこなってきました。

 こうした活動をうけて、2005年12月、京都府食の安心・安全推進条例が府議会で採択されました。条例にもとづき、京都府食の安心・安全審議会が設置され、京都府生協連・小林智子会長理事が委員に就任しました。

 その後、年次行動計画の策定、行政と消費者団体との意見交換会の開催、消費者と事業者の交流などがすすんでいます。2004年から開始された京都府・市食品衛生監視指導計画案のパブリック・コメントには、毎年、意見を提出し、つど計画に反映されてきました。2010年3月には、京都市食の安全安心条例が制定されました。

 2006年6月、食育基本法が制定されました。京都府生協連は、2002年いらい毎年「たべるたいせつフォーラム」を開催し、農林水産業と食生活・食文化とのつながりをたいせつにする企画をすすめてきました。京都府では2007年から「食育推進計画」がスタートしました。きょうと食育ネットワークが設立され、行政・農林水産・大学などの関係機関88団体が登録しています。京都府生協連は、幹事団体となっています。 2007年から、大学生協による寄付講座「食と健康」が始まり、企画協力してきました。


鳥インフルエンザに負けないゾ!
生産者と消費者の緊急集会(2004年3月)

「2003・京都・たべるたいせつ」フォーラム

きょうと食の安心・安全フォーラム(毎年)

京都府食品産業協会との提携・
親子パンづくり教室(2011年11月)

大学生協寄付講座
「食と健康」(2007年~)

  すすめてきたこと
~消費者施策の充実をもとめ、「消費者市民社会」の実現をめざす課題

 食品安全をめぐる問題や消費者契約トラブルなど、いわゆる消費者問題があいついで発生し、泣き寝入りせざるをえない消費者はいぜん少なくない状況です。多重債務をかかえ、生活破たんに直面する消費者も目立っています。

 2002年6月、「21世紀型の消費者政策の在り方」にかんする検討がはじまりました。1968年に制定された消費者保護基本法を「全体的・総合的な視点から」見直すというもので、「事業者――行政――消費者」のあいだの関係を大きく転換していくという提起がふくまれていました。

 京都府生協連は法改正の重要性をいちはやく指摘し、学習会活動・国会議員等への要請活動をすすめてきました(2006年3月に消費者基本法として制定)。このことが京都市消費生活条例の改正(2005年3月)、京都府消費生活条例の改正(2007年3月)にさいしての積極的な政策提言、消費者団体訴訟制度(2005年5月制定)をになう消費者組織への支援・設立にむすびつきました。

 2005年2月、NPO法人・京都消費者契約ネットワークへの加入につづき、12月関西地域の生協連・消費者団体等とともにNPO法人・消費者支援機構関西を設立しました。両法人とも内閣総理大臣の認定をうけた適格消費者団体として、活動をすすめています。

 2009年5月、「国政全体を消費者の目線から見直す」という視点に立った消費者庁関連法案が可決・成立しました。消費者行政を一元化する消費者庁が設立されたことは、消費者団体の長年の願いでした。京都府生協連は、国会会期中に野田聖子・消費者行政推進担当大臣[当時]はじめ各党を訪問し、要請活動をおこないました。

 京都府生協連は、京都消費者契約ネットワーク、消費者支援機構関西とともに、地方消費者行政活性化基金の活用にむけての意見交換会の開催、集団的消費者被害救済制度の充実にむけての政策要求などをおこないました。


京都市消費生活条例施行記念シンポジウム
(2005年10月)

野田聖子・消費者行政推進担当大臣へ要請[当時]
(2004年10月)

京都くらしの安心・安全ネットワーク設立総会
(2006年5月)

京都消費者問題セミナー(毎年)

集団的消費者被害の回復にむけて

  すすめてきたこと
~広域防災協力体制づくり・環境保全活動をつうじて、持続可能な社会を実現する課題

 1994年1月に発生した阪神淡路大震災にさいしては、生協がはたす社会的な機能が注目されました。京都府内においては、2004年10月の台風23号時に生協が大きな役割をはたしました。

 京都府と京都府生協連とのあいだで締結している「災害時における応急対策物資供給等に関する協定書」にもとづき、物資供給支援をおこなったほか、日本生協連・近隣府県生協のご協力をいただき、ボランティア活動・募金活動をすすめました。

 2005年5月、京都府ボランティアセンターが設立され、京都府生協連は運営委員団体となりました。

 2008年10月には、近畿地域2府10県の府県生協連と日本生協連とのあいだで「震災等大規模災害時における応急生活物資等に関する相互支援協定」をむすびました。広域的な災害を想定した図上訓練などを実施してきています。

 2011年3月に発生した東日本大震災にさいしては、京都府生協連は会員生協への迅速な情報提供につとめたほか、被災地への物資支援等をすすめました。会員生協では、被災地生協の事業再開、物資支援、ボランティア派遣、募金などの活動をおこないました。

 環境保全課題については、2003年3月、近隣生協とともに「世界水フォーラム虹のつどい」に取り組んだほか、2002年から京都府漁業協同組合連合会とともに京丹後市太鼓山での「浦島エコローの森づくり」をすすめてきました。

 京都府地球温暖化防止活動推進センター(2003年6月)、京都グリーン購入ネットワーク(2004年3月)の設立にくわわったほか、京都市ごみ減量会議、京と地球の共生府民会議、NPO法人気候ネットワークなど、行政・諸団体の委員等をつうじて活動をすすめています。

 毎年開催されている京都環境フェスティバルに出展し、会員生協の環境活動を紹介しています。2010年12月には蛍光管リサイクル協会に加入、蛍光管の適正処理をすすめる取組みを促進しています。

 2011年5月、京都府省エネ・節電対策連絡調整会議が設置されました。京都府生協連は「くらしの分野」での構成団体となっています。


京都府総合防災訓練(毎年)

生協より届けられたボランティア活動資材(2004年10月・宮津市)

日本生協連関西地連・大規模災害図上演習
(2010年1月)

京都環境フェスティバル(毎年)

浦島エコローの森づくり(毎年)

  すすめてきたこと
~平和の取組み、協同組合などとの連携・交流、広報活動をすすめる課題

 京都の生協は、1983年から「国民平和行進」に参加しました。6月27日、滋賀県との引継ぎを山科でおこない、6月30日、奈良県へ引継ぎました。この年の「国民平和行進」への生協組合員の参加はのべ800人でした。平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会には200人の組合員とその家族が参加しました。

 1985年以降は、「市民平和行進」の取組みとして、地域生協・大学生協・医療生協などと地域団体・平和団体といっしょにすすめてきました。2011年6月のピースパレードには、120人の組合員・役職員が参加しました。

 憲法問題については、生協法や戦後の生協活動のあらたな出発との関連などをわかりやすく解説したリーフレットを発行しました(2005年、2006年)。2007年には滋賀・奈良・三重県の生協連との協同で『平和をつくるために』を作成しました。

 第一線で活躍する講師をお招きして、戦後史、原爆症認定、核廃絶の展望、9・11でアメリカ社会はどう変わったかなどのテーマで学習会を開催しました。2009年には、チェルノブイリ原発事故に遭遇したナターシャ・グジーさんの出演による「平和と音楽のつどい」を会員生協とともに開催しました。

 京都府農業協同組合中央会・京都府漁業協同組合連合会・京都府森林組合連合会とともに京都府協同組合連絡協議会を構成し、府内の生産・消費などについての情報交換をおこなっているほか、国際協同組合デーを記念する集会、職員体験・交流学校、『協同組合人』の発行などの活動をおこなっています。

 京都府食品産業協会の京ブランド食品認定・品質保証事業に協力しているほか、食育体験企画を協同ですすめています。京都商工会議所、京都労働者福祉協議会、NPO法人京の農産物あんしんネットワークに加入し、ともに活動をすすめています。

 在洛新聞放送編集責任者の方がたとの懇談会を定期開催し、京都の生協についての社会的認知度をたかめる取組みをおこなっています。

 行政・議会・各級議員・地域団体などをおもな対象とした対外広報誌『京都の生協』を発行しています。


ピースパレード(毎年)

コント集団 ザ・ニュースペーパー
~小泉首相に扮して熱弁(2007年2月)

近隣生協連とともに作成した
「平和をつくるために」(2007年7月)

国際協同組合デー京都集会(毎年)

京都府協同組合職員体験・交流学校(毎年)