「京都の生協」No.77 2012年4月発行 今号の目次

賀川記念館 SINCE1909
一人は万人のために 万人は一人のために

 2012年は国際協同組合年です。神戸市にある、賀川記念館を訪問しました。
 賀川豊彦は、1909年に日本最大のスラム街だったこの地で伝道活動をはじめました。賀川記念館はその活動開始50年を機に1963年に建てられ、2009年12月献身100年を記念して、現在の建物に建て替えられました。


賀川記念館

 1909年から1923年までの14年間にわたる賀川豊彦とその仲間たちの働きは、暮らしを支える地域福祉にはじまり、協同運動、平和運動など、多分野で展開されました。その志を引き継ぎ、記念館では、コミュニティセンターとしてさまざまな活動がおこなわれています。 「人の幸せ」を考え、持続可能な社会づくりを模索する研究・調査・プログラム開発のための総合研究所、賀川豊彦を顕彰するミュージアムとアーカイブズ、実践の場としての友愛幼児園、学童保育を担うひまわり学級とラウンジ、これらを支える神戸イエス団教会(日本基督教団)が一体となって取り組まれています。近くには、同じ社会福祉法人イエス団が運営する高齢者施設として、特別養護老人ホーム真愛ホーム、東部高齢者介護支援センターなどがあります。
 毎週木・金・土の3回「天国屋カフェ」が開かれています。1910年に、賀川豊彦がスラムの人びとに栄養のある食事を安く提供しようと、「一膳飯天国屋」という食堂を開きましたが、財政的な理由でわずか3ヵ月間でとだえてしまいました。それからちょうど100年たった2010年4月に、館内にあるキリスト教会の牧師さんが中心になり、賀川豊彦の精神を引き継ごうと「天国屋」を復活させました。
 カフェは近所の人たち、神戸大学の学生らがボランティアで手伝い、一日平均20人ほどが訪れるそうです。
 今なお、その精神が色濃く引き継がれている、賀川記念館。現在は賀川豊彦のお孫さんである、賀川督明氏が館長をつとめておられます。


賀川豊彦 1888~1960
【所在地】 
〒651-0076 神戸市中央区吾妻通5-2-20

【電話】078-221-3627
【FAX】078-221-0810
【ホームページ】http://core100.net

【開館】10:00~17:00(入館16:30まで)
【休館】月曜日
(年末年始など臨時休館する場合がございます)
【入館料】一般300円/学生100円
※団体などの割引については、お問い合わせください

【会館までの交通】
●JR・阪急・阪神・地下鉄
  三宮から徒歩15分

●阪神バス
  新生田川下車 徒歩1分