「京都の生協」No.78 2012年8月発行 今号の目次

  ピースアクション京都 2012
6月21日(木)、京都府生協連のよびかけで
生協組合員・役職員150人がピースパレードに参加

 6月21日(木)、「2012年ピースパレード京都」が取り組まれました。「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で29回目をむかえました。


祇園・八坂神社石段前からスタート、雨の中でも元気に行進


鳥取県の生協のみなさん

 京都府生協連のよびかけで、京都生協・大学生協・医療生協・京都府庁生協などのほか、鳥取県の生協からの参加もあり、組合員・役職員150人が「勇気を出して…京都のまんなかで“平和”を叫ぶ!~楽しく・おしゃれに・美しく~」をテーマに、街ゆく人びとに力づよく訴えました。雨の中で始まったパレードは、祇園石段下から四条通り、河原町通りをすすんで、京都市役所へ。歌をうたいながらの行進となりました。
 それぞれが趣向をこらしたカラフルなコスチュームで参加し、歌をうたったり、「平和が一番大事だよ…」と大きな声でアピールしたり、楽しみながら平和の大切さを伝えていく、はなやかでにぎやかな催しとなりました。
 パレードの出発を前に、円山公園内で出発集会が開かれました。京都生協・太田とし子さんと吉田美由さんが司会を担当、京都生協・中田和子ピースパレード実行委員長があいさつをおこないました。
 大学生協の学生委員や鳥取県の生協からの参加者をはじめ、各団体によるピースアピールがあり、それぞれの熱い思いが語られました。つづいて原水爆禁止国民平和大行進からのメッセージが紹介されました。
 ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、京都生協・渡辺明子副理事長が生協を代表してあいさつをおこないました。



「勇気を出して…京都のまんなかで“平和”を叫ぶ!~楽しく・おしゃれに・美しく~」をテーマに

京都生協・中田和子実行委員長があいさつ

京都生協のみなさん

 ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、京都生協・渡辺明子副理事長が生協を代表してあいさつをおこないました。


京都生協・渡辺明子副理事長があいさつ

〈2012年原水爆禁止国民平和大行進実行委員会へのメッセージ〉

 2011年3月11日に発生した東日本大震災と原子力発電事故から、1年あまりが経過しました。私たちは3・11を忘れることなく、ふかく心に刻んで、全国の生協とともに被災地の生活再建と地域復興にむけてひきつづき支援をおこなっていく決意です。
 国政においては、TPP(環太平洋連携協定)問題、原子力・エネルギー問題、消費税問題など、こんごの国のあり方に大きな影響をあたえる諸課題が拙速にすすめられようとしていますが、「健全な生活環境が確保される権利」「必要な情報が提供される権利」など、消費者基本法にも規定されている「消費者の権利」の視点に立ったすすめ方・国民合意を形成していく努力が必要と考えます。
 2010年5月に開かれたNPT(核不拡散条約)再検討会議は、「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを決議し、64項目の行動計画を柱とする最終文書を全会一致で採択しました。行動計画は、2015年の再検討会議で「核軍縮にかんする条約の締結について誠実な交渉をおこなう約束」を全面履行するための措置を吟味し、検討するとしています。このことを現実のものとしていくためには、多くの非核保有国と市民の運動のよりいっそうの前進がかかせません。平和行進の取組みがそのための力づよい一歩となることをあらためて確認しようではありませんか。
 本日も、みなさまとごいっしょに、楽しく元気に、そして声高らかに、平和と安全・安心のくらしの大切さをより多くの京都府民によびかけていきたいと思います。

2012年6月21日
京都府生活協同組合連合会
会長理事 上掛利博