「京都の生協」No.79 2013年1月発行 今号の目次

  2012年8月 京都南部豪雨にたいする生協の活動

 2012年8月13日(月)から14日(火)にかけての京都府南部地域での大雨により、宇治市をはじめ各所で大きな被害が発生。死者・行方不明者2人、浸水などの被害を受けた住宅は約2340棟にものぼりました(京都府災害警戒本部発表調べ)。
 8月18日(土)午後、ふたたび大雨に見舞われ、8月14日に河川決壊のあった地域が再度浸水するなどの被害がありました。
 この豪雨により、京都生協・コープ東宇治も浸水し、臨時休業をよぎなくされました。組合員や職員の自宅も、浸水等の被害をうけました。
 京都府生協連は、京都府災害ボランティアセンターの運営委員団体として積極的に支援活動をおこないました。日本生協連関西地連をつうじ、近隣生協などにもボランティア募集をよびかけました。8月26日(日)までにのべ2500人をこえるボランティアが、泥出し・家内外の清掃などをおこないました。


宇治市災害ボランティアセンター

京都府生協連役職員もセンター運営に協力

のべ2,500人が活動


 ボランティア活動から

 「玄関先、庭の泥出しがきょうの作業になりました。黒い土がもともとの土で、その上にのっている土をスコップで一輪車にのせて、運び出すという内容です。それが炎天下の活動だったので、結構、きつかったです。いっしょに泥出ししていた女性は休憩のバランスがうまくとれなかったみたいで、開始1時間後には、スコップを持っての作業はできなくなっていました」(京都府生協連・廣瀬佳代常任理事)。


福井から…

大阪から…

和歌山から…

大学生協京都事業連合・ 沼沢明夫専務理事と、
京滋・奈良ブロック・芝田考一さん

コープ自然派京都・柴垣千春専務理事

奈良から…


▲画像をクリックすると拡大されます(PDFデータ)


京都生協コープ東宇治

バックヤードには水につかった商品が…

泥出しに追われるボランティア


 京都府総合防災訓練

 2012年9月2日(日)、京都府乙訓地域(大山崎町・向日市・長岡京市)淀川河川公園で、開催されました。
 京都府生協連は、京都府と締結している「災害時における応急対策物資供給に関する協定」にもとづき、JA京都中央会とともに「救援物資輸送訓練」に参加しました。
 地震発生と同時に、京都府生協連は、8時00分、京都生協乙訓支部で災害対策本部を立ち上げました。
 京都府からの救援物資の供給依頼をうけて、ただちに京都生協と連絡をとり、物資調達、必要資材をトラックに積み込んで、訓練会場にむかいました。
 淀川河川公園では、生協・JAのボランティアが救援物資(お茶400パック)を、山田啓二京都府知事はじめ、訓練参加者に配布しました。
 当日は、京都府生協連、京都生協、京都府庁生協、JAから35人の役職員・組合員が参加しました。


京都府・山田啓二知事

 日本生協連関西地連大規模災害対策協議会

 2012年10月19日(金)、日本生協連関西地連管内の府県生協連、各単位生協・事業連合の災害対策業務にかかわる役職員など50人が参加して開催されました。
 東日本大震災による甚大な被害を被ったみやぎ生協専務スタッフの五十嵐桂樹氏から「災害マニュアル」「BCP(事業継続計画)」の実践的見直しについて講演がありました。