「京都の生協」No.79 2013年1月発行 今号の目次

  2012年国際協同組合年記念事業
第12回京都府協同組合職員体験・交流学校

 2012年9月13日(木)~14日(金)、船井郡京丹波町・京都府立林業大学校などを会場に開催されました。
 主催は、京都府協同組合連絡協議会(JA京都中央会、京都府漁業協同組合連合会、京都府森林組合連合会、京都府生活協同組合連合会で構成)。協同組合で働く職員の教育と育成を目的として、京都府の協同組合の連携、課題を学び、認識を深めあう機会として2000年度より毎年開催されています。今年は、国際協同組合年記念事業として位置づけ、開催されました。


京都府森林組合連合会・青合幹夫代表理事専務

 森林のはたす役割と協同組合

 今回の当番は、京都府森林組合連合会で、テーマは「森林のはたす役割と協同組合~木の一生から学ぶ」でした。JA・漁連・森林組合・生協から38人が参加しました。


京都府林業大学校・山崎拓男教授

 京都府の林業担い手対策

 一日目は、京都府森林組合連合会・松田純一総務課長が「京都府の森林と協同組合」、京都府林業大学校・山崎拓男教授が「京都府の林業担い手対策」をテーマに講義。午後からは、大型バスに乗り合わせ、苗木生産、広域基幹林道の現地見学をおこないました。
 (有)中西至誠園・中西信市郎代表取締役から「山林用苗木の生産現場」、丹波広域基幹林道建設室・川戸修一室長、大下起代副室長から「広域基幹林道のはたす役割」について説明をうけました。


(有)中西至誠園

 京都産材使用の店舗見学

 二日目は、原木を売り買いしている木材市場、間伐材を有効活用して製品化している木材加工センター、実際に地域材を使用して建てた店舗などについて、現地見学をおこないました。
 (株)いとう・伊東和哉専務理事、伊東木材㈱・伊東昌紀森林整備部長、京都丹州木材協同組合・伊東宏一理事長、京都木材加工センター・梅津毅センター長から説明をうけました。


京都府内産の木材を利用して…

 木の一生から学ぶ

 参加者からは、二日間の体験・交流を通して「苗木を育てるところから生産・加工・使用するまでの流れを体験でき、貴重な時間を過ごすことができた」「森を守っていくためには『植える・育てる・使う』ということが大切であることがわかった」「木の一生が平均50年という長いスパンのなかで育てられた森林資源の活用方法を創造していくことは、生協に期待されている課題であることを認識した」などの感想がよせられました。


京都丹州木材市場