「京都の生協」No.80 2013年4月発行 今号の目次

  京都府生協連 第7回 「京都の生協活動を豊かに発展させる協議会」

~組織と事業のイノベーションによる協同組合のあらたな価値の発見・創造の場として~
【テーマ】組合員組織と参加を考える

 1月22日(火)、せいきょう会館で開催しました。今回のテーマは「組合員組織と参加を考える」でした。

 京都生協からは、「組合員参加と組織の見直し」について報告がありました。組合員数が50万人と大きくなる一方で、これまでの活動への参加が減少傾向にあるなか、事業の利用を組合員参加の第一歩と位置づけ、組合員の「声」で商品を改善すること、一人ひとりの興味や関心にもとづいて活動を広げるためにさまざまな切り口でコミュニティの場をつくることを大切にし、職員組織による支援もつよめようとしています。

 生活クラブ京都エル・コープからは「エッコロ共済制度」について紹介がありました。ケガや病気の時にお見舞金を渡すのではなく、お金の代わりに「ケア」を給付する制度で、毎月100円の掛金で全員に加入をお願いしています。お母さんが病気になった時に託児や家事というかたちで給付をうけ、お世話してくれた方には本人にかわって共済から給付があります。個配組合員が増えるなか、おたがいさまの関係づくりにもつながっています。

 乙訓医療生協からはさまざまな組合員活動が紹介されました。医療協は加入したからといって診療費も薬代も安くなりませんが、組合員どうしが心身ともに健康をめざし、サークルや健康講座、機関誌活動、班活動などでの仲間づくりとおしゃべりをとおして、福祉や平和の問題にも活発にかかわっています。

 大学生協からは、立命館生協の上級生委員会による「4年生の就職活動体験をもとにした就活支援のための提案」冊子の発行や、お店での商品選定と就活コーナー設置の取組みが報告されました。

 日本生協連中央地連・山内寛事務局長からは、全国で取り組んだ「組合員意識調査」と「組合員活動実態調査」結果について報告をうけました。生協の事業や組織、活動を見直すうえでのポイントについて情報提供していただきました。

 京大総長カレーと府医・府立大生協の鹿肉カレー、大学京あられも試食。各生協の活動を学びあう場となりました。役職員16人が参加しました。


京都生協・
斎藤紀子副理事長

生活クラブ京都エル・コープ・
佐々木郁子理事長

乙訓医療生協・組織部
福本英和さん

大学生協京滋・奈良ブロック
学生委員長 増田暁仁さん

日本生協連中央地連・
山内寛事務局長