「京都の生協」No.81 2013年8月発行 今号の目次

  ピースアクション京都 2013
6月21日(金)、京都府生協連のよびかけで
生協組合員・役職員120人がピースパレードに参加

 今年で30回目
 6月21日(金)、「2013年ピースパレード京都」が取り組まれました。
「平和と核廃絶の願いをもちより、広島・長崎での世界大会につなげよう」との趣旨ではじまった京都の生協のピースパレードは、今年で30回目をむかえました。

 京都府生協連のよびかけで、京都生協・コープ自然派京都・大学生協・医療生協・京都府庁生協などのほか、鳥取県の生協からの参加もありました。


京都府生協連・上掛利博会長理事、京都生協・渡邉明子理事長、京都医療生協・田中弘専務理事、
京都府庁生協・今西静生専務理事、コープ自然派京都・柴垣千春専務理事が先頭をきって行進


鳥取県の生協のみなさん

 平和の大切さをアピール

 生協組合員・役職員120人が「京都のまんなかで“平和”を叫ぼう! ~楽しく・おしゃれに・美しく~」をテーマに、街ゆく人びとに力づよく訴えました。

 直前に雨も上がり、パレードは、祇園石段下から四条通り、河原町通りをすすんで、京都市役所へ。歌をうたいながらの行進となりました。

 それぞれが趣向をこらしたカラフルなコスチュームで参加しました。「平和が一番大事だよ」と大きな声でアピールしたり、楽しみながら平和の大切さをよびかける、はなやかでにぎやかな催しとなりました。買い物客や外国人観光客からも、熱い声援をうけました。



京都生協のみなさん

 円山公園で出発集会

 パレードの出発を前に、円山公園内で集会が開かれました。京都生協・岩崎光枝さんが司会を担当、京都生協・渡辺初美ピースパレード実行委員長があいさつをおこないました。

 鳥取県の生協からの参加者をはじめ、各団体によるピースアピールがあり、それぞれの熱い思いが語られました。つづいて原水爆禁止国民平和大行進からのメッセージが紹介されました。


 ゴールとなった京都市役所前では、まとめ集会がおこなわれ、京都府生協連・上掛利博会長理事が生協を代表してあいさつをおこないました。


「京都のまんなかで“平和”を叫ぼう!!」

〈2013年原水爆禁止国民平和大行進実行委員会へのメッセージ〉※抜粋

 東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から2年3カ月が経過しました。被災地では震災からの復興は遅れ、いまだ原発事故の収束も見通しがついていません。引き続き全国の生協とともに被災地の生活再建にむけての支援が求められています。
国政においては、脱原発方針の見直し、TPP交渉への参加、消費税増額、憲法改正に向けての動きなど、日本の将来を左右する重大な問題について、十分な国民的な論議が尽くされないまま拙速にすすめられようとしています。とりわけ憲法改定につながる96条の改正については、日本国憲法の基本原理のひとつである立憲主義の考え方や恒久平和の精神を大切にする立場からも、注目していかなければなりません。
「健全な生活環境が確保される権利」「必要な情報が提供される権利」など、消費者基本法にも規定されている「消費者の権利」の視点に立って、国民合意を形成していく必要があります。
2010年5月に開かれたNPT(核不拡散条約)再検討会議は、「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを決議し、64項目の行動計画を柱とする最終文書を全会一致で採択しました。行動計画は、2015年の再検討会議で「核軍縮にかんする条約の締結について誠実な交渉をおこなう約束」を全面履行するための措置を吟味し、検討するとしています。
このことを現実のものとしていくためには、多くの非核保有国と市民の運動のよりいっそうの前進がかかせません。平和行進の取組みが、そのための力づよい一歩となることをあらためて確認しようではありませんか。

2013年6月21日
京都府生活協同組合連合会
会長理事 上掛利博



  京都の生協・平和のつどい
~竹本成德さん(元コープこうべ理事長・兵庫県ユニセフ協会会長)を招いて~

 6月1日(土)、せいきょう会館で開催し、55人が参加しました。若い世代に戦争や被爆体験を伝える機会とすること、会員生協がすすめている平和の取組みについて交流し、いっしょにできることを考える機会とすることを目的にもたれたものです。
 京都生協・有地淑羽常任理事の司会・進行により、竹本成德さん(元コープこうべ理事長・兵庫県ユニセフ協会会長)から、「いのちを伝える」と題して、68年前のご自身の広島での戦争・被爆体験についてのお話をしていただきました。
 会員生協による活動交流では、大学生協京滋・奈良ブロック学生委員会から2012年度平和・国際活動推進委員会の活動報告、京都生協から2012年度平和の取組みについて報告がありました。
 参加者からは、竹本さんのお話について「本で読むものとは全く違うインパクトをもった」などの感想がよせられました。


広島での戦争被爆体験を語る

大学生たちと交流