「京都の生協」No.85 2015年1月発行 | ![]() |
2014年8月~ 福知山豪雨災害にたいする京都の生協の活動 |
![]() (写真提供は京都府災害ボランティアセンター) |
2014年8月16日(土)から17日(日)にかけて降り続いた大雨は、福知山市街地の浸水など、大きな被害をもたらしました。京都府災害対策本部の調べによると、死亡者2人、負傷者1人、全壊・半壊・床上・下浸水などの被害をうけた住宅3192戸。農林水産関係の被害約44億円にのぼりました(10月6日現在)。
災害対策本部を設置 京都府生協連は、専務理事を対策本部長とする災害対策本部を立ち上げ、被災地支援の取組みを開始しました。
会員生協・近畿地区生協府県連・日本生協連関西地連に「対策本部ニュース」を発行し、災害ボランティア活動等についての情報の提供をするとともに、京都府災害ボランティアセンター構成団体として活動支援をおこないました。
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災害ボランティア活動には、8月18日(月)から31日(日)の期間で、のべ4899人が参加。近隣地域の生協からも申込みがありました。
ボランティアバスの電話受付には京都府庁生協、京都生協、京都府生協連はじめ、大阪府生協連からも要請に応えていただきました。のべ8人が参加しました。
京都駅からのボランティアバス運行にさいしては、運行当日、大学生協京都事業連合、京都生協、京都府生協連の役職員が受付・誘導等の送迎やボランティア活動用支援品の積込みをおこないました。
京都生協・全京都勤労者共済生協では、共済加入者への被災見舞いをかねた電話かけ・訪問調査活動をおこないました。
京都生協では、組合員から集めた義援金920、800円を社会福祉法人京都府共同募金会へ、全労済京都府本部は「災害義援金運用内規」にもとづき30万円を福知山市に寄託しました。
![]() ボランティアバス電話受付 |
![]() ボランティア活動用支援品を積込み |
災害発生時に、京都府災害ボランティアセンターなどからの要請に応え、災害時のボランティア活動がより迅速に対応できるように、ボランティア要員の事前登録の仕組みを確立し、会員生協の役職員に事前登録の呼びかけをおこないました。
![]() ボランティア参加者の誘導案内 |
![]() ボランティアバスの受付 |
![]() 無事を祈って出発を見送り |
![]() 受付を済ませ、いざ現地へ出発 |
![]() 会員生協役職員も受付け応援に |
2014年7月22日(火)、「想定される京都の災害と防災・減災を考える」をテーマに、会員生協の防災担当者を対象とした学習会を開催しました。
京都府防災・原子力安全課・船越理志副課長から「京都の災害想定シナリオと防災・減災の備えについて」と題して、過去に発生した京都と近隣地域の災害事例、京都府内の活断層の特徴と想定されている被害について、講演していただきました。
また京都生協CSR推進室・酒向美也子マネジャーより、防災・減災の取組み事例や、事業継続計画(BCP)の作成に至る経過と教訓について報告をいただきました。
午後から、日本生協連より講師を迎え、事業継続マネジメント(BCM)の学習と、事業継続計画(BCP)作成のためのワークショップをおこないました。
![]() 京都府府民生活部防災・原子力安全課 船越理志副課長 |
![]() 日本生協連法務・危機管理室 土居栄三氏 |
2014年8月31日(日)、木津川市中央体育館及び周辺グラウンドを主会場に開催されました。奈良盆地東縁断層帯による直下型地震が発生したことを想定して、住民避難や救援物資の輸送、避難所開設などの訓練をおこなうことで、府民の防災意識の向上を図り、被害の減少につなげることが目的。笠置町、和束町、精華町、南山城村でも訓練がおこなわれました。
京都府生協連は7時45分に京都生協山城支部で災害対策本部を立ち上げ、京都府から要請のあった救援物資等をトラックに積み込んで、訓練会場にむかいました。
京都府生協連は、京都府と「災害時における応急対策物資供給等に関する協定書」(1997年)を締結しており、JA京都中央会とともに訓練に参加。生協から28人、JAグループから8人のボランティアが参加しました。
![]() 倒壊ビルからの救出・救助訓練 |
2014年7月29日(火)、震度6強の地震が発生したとの想定で、日本生協連関西地連、京都府生協連、京都生協、大学生協京滋・奈良ブロックのあいだで、通信訓練をおこないました。
MCA無線が発災時に正常に稼動できるようになっているか(送受信の状態・器具の不具合の有無・電波状況・設置場所など)について検証しました。