「京都の生協」No.85 2015年1月発行 今号の目次

  ポストIYC(国際協同組合年)記念事業
大学生協寄付講座 第3回「協同組合論」開講

 国際協同組合年を記念して企画された大学生協寄付講座「協同組合論」が2014年もキャンパスプラザ京都において8月26日(火)~30日(土)に開講され、学生、市民が受講しました。
 同志社大学商学部の協力で、コンソーシアム京都の大学間単位互換授業として、京都府内の大学生や一般市民にも公開されました。
 本講座は全国大学生協連京滋・奈良ブロックによる寄付によって実現したものです。
 講義は、京都の生協はじめ、農業協同組合、漁業協同組合、森林組合のほか医療生協、労働金庫、信用組合、ワーカーズコープなどから講師を迎え、各種の協同組合の活動や事業 内容を紹介していただきました。


京都府生協連前会長理事の小林智子顧問


 小林智子さん(京都府生協連顧問)が第5講を担当

 8月27日(水)に京都府生協連前会長理事の小林智子顧問が第5講を担当。テーマは「女性の生き方と生協~私の個人史から見た生協の過去・現在・未来~」。京都の生協活動の歴史を自分の生き方とからめながら、講義をおこないました。京都生協で働く女性職員の岡田美紀さんをスペシャルゲストとして招き、生協の仕事を通じての喜びや、生協に就職した理由などを率直に語っていただき、受講者の共感を呼びました。講義テーマと講師は以下の通りです。


岡田美紀さん(左)


 「協同組合論」の出版

 大学生協連では2012年度の講義録を書籍として出版しました。発行は、全国大学生活協同組合連合会、発売は連合出版、税抜き本体価格は1000円。



第1講 「協同組合とは何か」 名和又介(同志社大学名誉教授・大学生協京滋・奈良ブロック会長)
第2講 「協同組合の歴史」 杉本貴志(関西大学教授)
第3講 「賀川豊彦と協同組合」 賀川督明(賀川記念館館長)
第4講 「協同金融の社会的な役割と課題」 中須雅治(近畿労働金庫地域共生推進部次長)
第5講 「女性の生き方と生協~私の個人史から見た生協の過去・現在・未来」
小林智子(京都府生活協同組合連合会前会長理事・顧問)
第6講 「大学生活と大学生協」 吉岡充代子(全国大学生協連学生委員長)
第7講 「JA(農協)の存在意義について」 牧克昌(京都府農業協同組合中央会専務理事)
第8講 「漁業とはどんな産業か~協同組合の役割~」 花﨑元裕(京都府漁業協同組合組織部指導課係長)
第9講 「森林と人との共生」 青合幹夫(京都府森林組合連合会・代表理事会長)
第10講 「中世の大学と協同」 川添信介(京都大学教授・京都大学生協理事長)
第11講 「コミュニティ・バンクのめざす経営姿勢」 小倉純(京都信用金庫理事・滋賀本部長)
第12講 「『まちづくり』として展開する地域包括ケア事業」 神山充(南医療生活協同組合総務部)
第13講 「酪農家の協同組合」 鎌谷一也(鳥取県畜産農業協同組合代表理事組合長)
第14講 「地域に役立つ仕事おこしの協同組合~ワーカーズコープの紹介~」
岡安喜三郎([一社]協同総合研究所理事長)
第15講 「協同組合論を締めくくる」
麻生純(同志社大学商学部准教授)・名和又介(同志社大学名誉教授・大学生協京滋・奈良ブロック会長)
※役職名は2014年8月現在