「京都の生協」No.85 2015年1月発行 今号の目次

  京都府生協連 第14回 「京都の生協活動を豊かに発展させる協議会」

~組織と事業のイノベーションによる協同組合のあらたな価値の発見・創造の場として~
【テーマ】生協の共済活動を考える

 2014年10月14日(火)、生協の共済活動をテーマに開催、役職員21人が参加しました。

 上掛利博会長理事が開会のあいさつをおこない、鯰江賢光副会長理事がコーディネーターをつとめました。

 事故や病気、災害など、困ったときは、おたがいさまの精神で活動しているのが生協の共済活動です。今回は全京都勤労者共済生協、京都生協、大学生協から共済活動について紹介があり、これからの課題を考えました。

 全京都勤労者共済生協(全労済京都府本部)からは労働組合や協力団体と連携した活動が紹介されました。年功序列や終身雇用、医療保険や年金制度によって、安心が「約束」されていた環境が変化する中で、勤労者の賃金改善と可処分所得の拡大をめざした生活保障設計運動が取り組まれています。
 全労済が認定する生活保障プランナーの育成に力をいれ、労働組合の自主福祉活動としてライフプラン設計提案に取り組んでいることなどが紹介されました。

 京都生協からは組合員と家族の生活設計を提案するライフプランアドバイザーの活動や、体にハンディがあるために保険に加入できないお子さんをもつ組合員さんの悩みをとりあげ、加入条件が緩やかな保障コースが誕生したことなどの報告がありました。
 また、京都府北部の豪雨災害に際して、すみやかなお見舞金給付の手続きをおこなうために加入者のお宅を訪問する活動などが紹介されました。

  大学生協の共済は扶養者が万が一不幸にみまわれた際にも卒業までの保障があるなど、学業の継続を重視した保障制度となっていることが特徴です。また日常的な啓発活動が活発に取り組まれており、学生に多い自転車事故の予防提案や食生活栄養相談会、自炊力を高める料理教室など、学生が中心に活動しています。

  大学生は卒業時には共済契約が満了になります。社会人として地域や職場で共済加入を継続できないかなど、共済活動が交流されるとともに、お互いが連携することによって、共済活動の発展の可能性が感じられる協議会となりました。


京都府生協連
鯰江賢光副会長理事

全京都勤労者共済生協事業推進部
金丸直史さん

京都生協くらしサポート
事業系統統括マネージャー
溝内啓介さん

龍谷大学法学部3回生
原田卓也さん

大学生協京滋・奈良ブロック共済担当
山原縁さん