「京都の生協」No.88 2016年1月発行 今号の目次

  食のリスクコミュニケーション 共催:消費者庁・京都府・京都生協・京都府生協連
食品中の放射性物質の安心・安全について~「ふくしまの今を語る人」を迎えて

 福島県の生産者を迎え、放射性物質低減のための取組みや生産者の思いを説明・紹介し、放射性物質について正しい知識をえるとともに、福島の生産者との交流を図ることを目的に、福島県が実施している「ふくしまの今を語る人」派遣事業を活用して府内2ヶ所で開催しました。

 2015年10月28日(水)、文化パルク城陽で102人が参加して開催。京都府農林水産部食の安心・安全推進課・奥野裕史理事が開会のあいさつ、生産者の土っこ田島farm・湯田浩和さんが「震災と同時にスタートした農産物加工」と題して講演をおこないました。

 消費者庁消費者安全課・企画官・金田直樹氏が「食品中の放射性物質の評価と管理の現状」について報告しました。りんごジュースとトマトジャムを試食して意見交換をおこないました。参加者からは「実体験にもとづくお話しだったのでとても良く伝わってきた」「日ごろは与えられる情報を一方通行で理解してきたが、生の声を聞くことができ感謝」などの感想がありました。京都生協・川村幸子副理事長(京都府生協連理事)が閉会のあいさつをおこないました。

 10月30日(金)には、市民交流プラザふくちやまで86人が参加して開催しました。福島県から生産者のジェイラップ・伊藤俊彦さんが「原子力災害に起因する健康被害からの回避」と題して講演をおこないました。試食はりんごジュースとベコの乳ヨーグルト会津の雪。

 参加者からは「風評被害は困りますが原発事故は忘れることができません。ものすごく複雑な問題だと思う」などの感想がありました。京都生協・柴田弘美副理事長(京都府生協連理事)が閉会のあいさつをおこないました。

 食品と放射性物質にかんするリスクコミュニケーションは、2012年度より、消費者庁が実施している事業を活用した学習講演会として、消費者庁・京都府・京都生協・京都府生協連の4者による企画として開催。


土っこ田島 farm
湯田浩和さん

京都生協
川村幸子副理事長

ジェイラップ
伊藤俊彦さん

京都生協
柴田弘美副理事長

  2015年度第1回きょうと食の安心・安全意見交換会

 京都府食の安心・安全意見交換会は、京都府食の安心・安全推進条例にもとづき、消費者である府民の意見を府の施策に反映させることを目的に、府内の消費者団体との間で毎年、開催されています。

 2015年10月21日(水)、京都府公館第5会議室で、京都府食の安心・安全行動計画(第3次)の最終年を迎え、次期の行動計画(2016年度~18年度)に消費者の意見を反映させることを目的に開催されました。京都府農林水産部食の安心・安全推進課・奥野裕史理事が開会のあいさつをされ、同・堀川修主事から「京都府食の安心・安全行動計画」骨子(案)について報告がありました。

 京都府生協連の会員生協からは、京都生協、生協コープ自然派京都が参加、活発な意見交換がおこなわれました。

 NPO法人京都消費生活有資格者の会、京都府連合婦人会、新日本婦人の会京都府本部、住みよい京都をつくる婦人の会、NPO法人コンシューマーズ京都、京都府生協連から18人が参加しました。



京都府農林水産部食の安心・安全推進課
奥野裕史理事

 京都府食の安心・安全推進条例にもとづく「京都府食の安心・安全行動計画」骨子(案)についての意見

 2015年10月30日(金)、京都府生協連は、2016年度から18年度までの「京都府食の安心・安全行動計画」骨子(案)についての意見を提出しました。
 意見書は、京都府生協連ホームページ「資料集・政策提言」欄に掲載しています。