「京都の生協」No.94 2018年1月発行 |
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2017年度京都消費者問題セミナー 「高い解約料・不当な広告などをやめさせました 適格消費者団体の10年」開催 |
2017年10月3日(火)、京都府立総合社会福祉会館ハートピア京都で開催され、50人が参加しました。
消費者被害の事例と対策について広く啓発し、適格消費者団体の認知をはかることを目的に毎年開催しており今年は11回目。京都府くらしの安心・安全推進月間事業として実施し、主催は、京都府、NPO法人コンシューマーズ京都、適格消費者団体NPO法人京都消費者契約ネットワーク(KCCN)、適格消費者団体・特定適格消費者団体NPO法人消費者支援機構関西(KC's)、京都生協、京都府生協連で、京都市の後援。
KCCN・石田郁雄副理事長(司法書士)の開会あいさつのあと、「高い解約料・不当な広告などをやめさせました。適格消費者団体の10年~消費者が行動することで安心してくらせる社会を築こう~」と題して、KC's・片山登志子副理事長(弁護士)による講演がありました。平成19年6月から消費者団体訴訟制度がスタートして10年が経過した現在、消費者被害救済や未然防止はどのようにすすんだのか、制度を担う適格消費者団体の実績と成果について、お話いただきました。消費者が他人事ではなく我が事として声を上げて行動することが大切だと強調されました。
つづいて京都府消費生活安全センター・三室久枝消費生活相談員より平成28年度の京都府の消費生活相談の概要について報告があり、KCCN・森貞涼介事務局(弁護士)と、KC's・五條操差止請求検討委員長(弁護士)からそれぞれ適格消費者団体の活動報告がありました。
KC's・あざみ祥子理事が閉会あいさつをおこない、京都府生協連・高取淳専務理事が司会をつとめました。
参加者からは「消費者が声を上げていくことが大事だとわかった」「適格消費者団体の10年間の歩みや成果について聞き、被害防止のために尽力されてきたことがわかった」などの感想が寄せられました。
![]() KC's・ 片山登志子副理事長(弁護士) |
![]() 京都府消費生活安全センター・ 三室久枝消費生活相談員 |
![]() KCCN・ 森貞涼介事務局(弁護士) |
![]() KC's・ 五條操差止請求検討委員長(弁護士) |
第48回京都消費者大会 「食品ロスと『しまつのこころ得』」開催
2017年9月28日(木)、京都府立総合社会福祉会館ハートピア京都にて3部構成で開催され、1部76人、2部97人、3部86人、のべ259人が参加しました。主催は当会が加盟しているNPO法人コンシューマーズ京都で、農林水産省近畿農政局、京都府、京都市、京都府生協連が後援。
第1部エコクッキング講演会「大切ないのち、食材を使い切る術を学ぼう」では、料理研究家・力石さち氏が、捨てない料理法、堆肥の作り方等、家庭でもできる食品ロスについて講演。第2部「食品ロスを家庭から考えるフォーラム」では、京都大学地球環境学堂・浅利美鈴准教授より基調報告をいただいたあと、福井県安全環境部循環社会推進課・大石光紀氏、京都市循環型社会推進部ごみ減量推進課・小野利恵2R推進係長、NPO法人セカンドハーベスト京都・向山文章理事、公益財団法人京都市環境保全活動推進協会・谷内田友寛氏よりそれぞれ事例報告がありました。最後はNPO法人コンシューマーズ京都・有地淑羽理事による食品ロス市民アンケート結果の報告がありました。第3部では、捨てられている食料を救いだし、おいしい料理に変身させようと考えた食材救出人を描いたエンターテイメント・ロードムービー「0円キッチン」が上映されました。
会場では、NPO法人セカンドハーベスト京都によるフードドライブ(※)の社会実験を実施、参加者が家庭に眠っている食品を持ち寄りました。
※フードドライブとは、各家庭で使い切れない食べ物を学校や職場に持ち寄り、それらをまとめて地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動。海外では1960年代から盛んにおこなわれていると言われている。
![]() 料理研究家・ 力石さち氏 |
![]() 京都大学地球環境学堂・ 浅利美鈴准教授 |