「京都の生協」No.98 2019年4月発行 今号の目次

生活協同組合コープ自然派京都
~岸本満理事長と山本克彦専務に聞く~

イメージキャラクターのピット君でおなじみ、全労済京都推進本部・全京都勤労者共済生活協同組合は共済商品を取り扱う「保障の生協」です。2017年には60周年を迎えられました。
今回は全京都勤労者共済生活協同組合に岸本満理事長をおたずねしました。山本克彦専務理事にも同席いただきました。

(聞き手:京都府生協連合会専務理事・高取淳)


岸本満理事長(右)と山本克彦専務理事

高取 全京都勤労者共済生協の理事長に就任されたのはいつでしょうか?

岸本 1年半前です。

高取 理事長になられたきっかけや、これまでの全労済とのかかわりなどお聞かせください。

岸本 労働組合の役員になったのがきっかけで、全労済にかかわりました。もともと自動車会社のエンジニアで、エンジンの開発をしていました。35歳の時に労働組合にはいりました。そこで賃金財政担当を受け持ち、その時に初めて全労済という共済組織があることを知りました。それまで自分自身が入っていた保険の見直しをしてもらい、全労済の良さを知りました。

高取 長く全労済とお付き合いをされているのですね

岸本 21年になります。縁を感じてやらせていただいています。

  全労済とは?

高取 全労済についてお聞かせください。

山本 1954年に、大阪で第1号として設立されたのが始まりです。働く人たちのための「たすけあい」の制度として共済生協がつくられました。創立当初は火災共済のみを取扱っていて、その後、各県単位で設立されてきました。

京都では1957年に設立しました。そして1976年には全国統合されました。

高取 全労済についてお聞かせください。

山本 1954年に、大阪で第1号として設立されたのが始まりです。働く人たちのための「たすけあい」の制度として共済生協がつくられました。創立当初は火災共済のみを取扱っていて、その後、各県単位で設立されてきました。

京都では1957年に設立しました。そして1976年には全国統合されました。

高取 京都推進本部についてお聞かせください。

山本 京都推進本部は、北部、中央、南部の3つの地区に分かれています。拠点としては、北部(西舞鶴)、ここ中央(中京区)と南部(伏見区)、にあります。店舗は4つ。拠点のところにそれぞれ店舗があり、それ以外に四条烏丸にショップ(店頭相談窓口)があります。

高取 「生協・法人推進課」をお持ちですが。

山本 2008年に生協法が変わり、全労済も初めて代理店を持っても良いことになり、3つの代理店が持てるようになりました。

「生協」と「ろうきん」と「自動車分解整備業者」、いわゆる整備工場です。ただし生協・法人推進課ができたのはもっと後です。

高取 生協でいえば、おもに地域生協による共済推進を支援されているのですね。

山本 そうです。ご承知の通り地域生協も独自の共済をされておられるので、それとは別に、住まいる共済(コープ火災共済・自然災害共済)を、全労済元受で取り扱ってもらっています。

  全労済の社会貢献活動

高取 社会貢献活動にも積極的に取り組まれています。特徴的な取組みをお聞かせください。

山本 文化事業として京都独自でしている取組みとして親子劇場があります。基本的には組合員さん対象の取組みです。大変人気があり、今年度開催分も早くに定員に達しました。

全国的には、地域貢献助成事業に取り組んでいます。予算規模は全国で2千万円、1団体上限額は30万円です。

地域貢献助成事業は「人と人とがささえあい、安心して暮らせる未来へ」をテーマに、地域の人々がたすけあって自然災害に備え、いのちを守る活動、環境を守る活動および子どもの健やかな育ちを支える活動を支援しています。京都では昨年8団体が応募されて、内6団体に助成しました。

もっと広く告知をしてさらに広がればいいと思っています。

また、環境のことを考えた「エコ住宅専用火災共済」という共済商品があります。オール電化など全労済指定のエコ設備が設置されている住宅にお住まいの方が加入されると、掛金が割引になります。そして掛金の一部が環境活動団体に寄付されるという共済商品です。

また、東日本大震災を風化させないようにと、読み聞かせ活動にも取り組んでいます。

  多発する自然災害に備えて

高取 ここ数年、自然災害が多発しています。組合員のお役に立てるという一方で、対応や備えが大切だと思われます。この課題についてはどのようにお考えでしょうか?

岸本 昨年は6月に大阪北部地震があり、その後、7月には集中豪雨が京都府北部であり(申請件数149件)、その後、東から西へ逆走した異例の台風12号がきました(317件)。その後も京都府で23万人に避難勧告が出された台風20号が、姫路から再上陸して直撃しました(248件)。そして渡月橋の欄干が倒壊したほどの強烈な台風21号が直撃し、その時点で申請件数は9千件を超え、さらに台風24号、25号により、現時点で1万1,537件の申請をいただいています。全国規模では15万6,493件です。東日本大震災が20万件、熊本地震は2万件と比べると件数的にはかなりの被害だったことが分かります。

対応として、台風20号までは自分たち(京都)で頑張ろうとすすめていたのですが、台風21号では全国動員をかけざるを得なくなりました。ところが、今度は台風24号、25号により関東で大きな被害が出て、さらに北海道でも地震があり人員の支援がもらえなくなりました。最終的には本部一括での対応となり、逆にこちらから東京へ支援にいくことになりました。

そういったことから組合員さんにはたいへん申し訳なかったと思っています。どういうあり方が良かったのかをしっかり総括しないといけないと感じています。

それほど昨年は自然災害が多く発生しました。

山本 初動対応が遅れると悪循環になるというのが反省点です。今回で言うと台風21号の翌日、北海道胆振東部地震が起きました。

全労済では、事故の連絡は北海道・札幌と九州・福岡で受けているのです。地震により、札幌のコールセンターが停電して電話が受けられなくなりました。電話がつながらなくなりましたので、全労済店舗の窓口にも組合員さんが来られる事態になりました。

全労済では災害対応の内部規定があります。1号は全国動員レベル、2号は関西エリアでの動員レベル、3号は京都で受けるレベル。昨年の災害はほとんどが1号レベルでした。こんなことは全労済としても初めてでした。

当初は非常災害と言っていたのですが、その後、大規模災害と名称も変わりました。

  生まれかわる全労済

高取 これからの全労済の課題や計画についてお聞かせください。

岸本 6月に新しく「こくみん共済coop」という愛称ができます。愛称の定着が当面の課題になります。全労済は「共済事業をしている」ということをもっとアピールできるようにしたいと考えています。

また2018年度活動計画のスローガンである、「リスクを周知し、無保障者の撲滅と適正加入を推進しよう」を推進していきます。

山本 6月にはピット君にも新しいファミリーが加わります。ご期待ください。

高取 本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

全京都勤労者共済生活協同組合
代表者 理事長:岸本 満
専務理事:山本 克彦
所在地 京都市中京区壬生仙念町30-2 
ラボール京都7F
TEL.075-812-7800
組合員数 26万7,725人(2017年度末)
設立年月日 1957年10月5日
ホームページ http://www.zenrosai.coop/zenkoku/kyoto/kyoto.php