2010年04月15日
2010年マスターズ・ゴルフは、ミケルソンが勝利をおさめた。タイガー・ウッズは、優勝=「みそぎ」の目標と位置づけをもって、活動自粛を返上、勇躍プレーにのぞんだが、出入りのはげしい内容で4位に終わり、もくろみはついえた。マスターズ委員会のチェアマンであるビリー・ペインは、試合開始前日の公式会見でウッズについて、次のように発言していた。「彼が将来、どのような評価をうけるか――そのモノサシは、どれだけロースコアで回れたかにあるのではなく、身をあらためる努力がどれだけ真摯なものであったかどうかにある」(『ワシントン・ポスト』紙からの私訳)。ペイン氏の指摘は、ウッズ選手にだけあてはまることでもなければ、ゴルフ界だけにあてはまることでもなかろう。角界しかり、朝青龍しかりだ。彼はすでに土俵から追われている。<写真:今年もあざやかに咲いた菊桃>(2010年4月15日、坂本茂)