UP 2025-10-29
2025年度京都消費者問題セミナー開催

2025年度京都消費者問題セミナー開催

開催日 2025/10/23
開催地・会場zooomウェビナー

テーマ:あなたをねらうネット広告!~悪質・巧妙な広告による消費者トラブルにまきこまれないために~

2025年10月23日(木)、オンラインで開催、72人が参加しました。

消費者被害の事例と対策について広く啓発し、適格消費者団体の認知をはかることを目的に毎年開催しており、今年は18回目。京都府くらしの安心・安全月間事業として実施。主催は、京都府、NPO法人コンシューマーズ京都、適格消費者団体NPO法人京都消費者契約ネットワーク(KCCN)、適格消費者団体 特定適格消費者団体NPO法人消費者支援機構関西(KC’s)、京都生協、京都府生協連で、京都市の後援事業。

 「あなたをねらうネット広告!~ターゲット広告・ダークパターンの罠~」と題して、インターネット広告業界の第一人者である笠井北斗さん(一般社団法人日本アフィリエイト協議会(JAO)代表理事)より講演がありました。デジタル化の急速な進展により、誰でも簡単に無料で写真、映像、情報が閲覧でき、時間をかけず効率的に自分のほしい情報を入手できるようになったことや、ユーチューバーやインフルエンサーが増えたように、個人でも広告を掲載し収入を得ることができるようになったなどのメリットと、デメリットとしてネット広告による消費者トラブル被害・詐欺被害が急増、AI技術の悪用で偽動画やダークパターンが拡大、 特に「美」や「金」に関するジャンルで被害が増加傾向にあることを紹介、また実際のダークパターンの手口や注意ポイントを事例を交えて分かりやすくお話いただきました。

消費者としてできる対策として、ターゲティング広告は個人ごとに異なるため、①広告のスクリーンショット(スクショ)を必ず保存すること、定期購入などのトラブル防止にもスクショが有効②広告設定の見直しやアクティビティ管理を活用➂トラブルにあったら泣き寝入りせず、消費生活センターなどに相談、適格消費者団体へ情報提供するなど、消費者も積極的に行動・発信することが重要と話されました。                                                             

つづいて、適格消費者団体 京都消費者契約ネットワーク(KCCN)・増田朋記理事・事務局長(弁護士)より、テーマであるターゲット広告・ダークパターンによる健康食品被害の差止請求事例とレスキュー商法の事例の紹介、適格消費者団体・特定適格消費者団体 消費者支援機構関西(KC’s)・小林紀久子理事・事務局長からは、今年創立20周年を迎えたこと、事業者と消費者が意見交換や交流をする双方向コミュニケーション研修会の案内を交えた活動報告がありました。

コンシューマーズ京都・下田唯理事が司会をつとめました。

 

 

交流のようす
一社)日本アフィリエイト協議会 代表理事 笠井北斗さん_